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平成世代育成のヒント

平成生まれが社員として入社してくるようになって久しくなります。
欧米では同世代の人たちを「ミレニアル世代」と名付けています。その特徴はインターネットが普及した環境に生まれ育った最初の世代で、“デジタルネイティブ”と呼ばれることもあります。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などを利用した情報の収集・発信を得意とする一方、共同体(コミュニティ)への帰属意識が強く、仲間とのつながりを大切にする傾向があるといわれます。

毎年、数百名の新入社員と研修の場を通じて接している経験から、平成世代の特徴と育成に関する私見を共有します。

平成世代の消極的な消費傾向はマスコミなどで伝えられていますが、この消極性は仕事の面でも確認されます。「苦労を避けようとする」「傷つきたくない」「傷つけられたくない」「損得に敏感」「仲間はずれを恐れる」といった性向が感じられます。反面、「人の役に立ちたい」「何かに貢献したい」「自分を認められたい」「仲間おもい」「慎重」といった傾向が強いようです。

このような特徴を持つ平成世代ですが、企業によっては主任もしくはそれ以上の役職につき、組織にとって重要な存在に成長している事例も多々あります。それらの企業が行っている事例をご紹介します。
・ブラザー、シスター、里親制度(直属の上司以外の先輩が諸々の相談にのる)
・経営者による保護者面談(主に入社前)
・会社は安心できる、認め合う場であることを体感させる(朝礼などの実施)
・単純作業が全社に及ぼす関連性について理解を促す(ありがとうカードなど)
・平成世代の仕事がどのように経営理念の具現化につながっているのかを認識させる(お客様の声の共有など)

以上、今日一日、皆さまにとりまして、素晴らしい一日になりますように。

春木清隆


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