中小企業の新卒採用
企業の新卒採用活動は、10月1日の内定式を終え一段落したところです。2016年卒の採用は、母集団形成をはじめとして、非常に厳しい状況のところが多いようです。私の顧問先企業の一部では、2016年卒の採用活動のツメの業務と共に2016年採用の振り返りと、2017年卒の採用活動を始動し始めています。
少子高齢化による構造的環境変化で、企業経営にとって、とりわけ中小企業での人財採用は、重要度の高い経営課題です。
中小企業における新卒採用のメリットは、1)先輩社員の成長 2)業務標準化 3)組織風土の活性化 4)業績向上など、既に実施されている企業はその効果を実感されていると思います。
これから新卒採用始める企業は、以下の5点をしっかりと定め、取り組むと、回り道が短くなります。1)経営者の決意 2)全社員参加の効率的採用体制 3)企業の将来像、求める人材像の明確化 4)採用後の育成体制の整備 5)福利厚生制度拡充
既に新卒採用活動を実施している企業は、1)待ちの姿勢から脱却し、より攻めの姿勢の採用 2)キメの細かい対応 3)社内風土をより大家族的にするなど、やるべきことが山積しています。
私の周囲の中小企業で効果が出ている事例を2つご紹介します。
ひとつ目は、FacebookやLINEなどのSNSなどから直接学生へ連絡をとる方法で、社長自らが学生にメッセージを送信。採用活動の一環というより、社長とお茶を飲んで会話するといった気軽なきっかけから会社を知ってもらう方法。
二つ目は、上記と同様SNSを使っている社員が、自社で求める人材像を具体的に発信。その社員の知り合い複数名が信頼する知人からの情報発信ということで応募し、採用に至るという事例です。ご参考まで。
今日一日、皆さまにとりまして、素晴らしい一日になりますように。
春木清隆