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国立上野博物館

2月8日(日)、家族で国立上野博物館に行ってきました。明治5年に創設されたこの博物館には5つの展示館があり、その中の本館を観てきました。本館では「日本美術の流れ」と題して、仏教が伝来した時代から近代にいたる様々な美術品が展示されています。

展示されている品いずれもが、本物が持つ存在感やインパクト、気品を醸し出していました。
展示物の中で特に印象が強かったのは武士が身につけた「甲冑(かっちゅう)」と「刀」。その感想を一言で表現すると<魂のこもった芸術品>。ともに実用品ですが、制作者の技術もさることながら生き様や心意気まで伝わってくる見事な品でした。現在、世界中で欧州のブランド品が評価されていますが、それらとは次元を別にするモノ作り日本のレベルを再認識しました。

次に感慨深かったのは「書」。楷書で丹念に書かれた書を拝見し、書かれた方の息づかいや高い精神性、さらには書かれた現場の空気さえも感じられるような静ひつなたたずまいの書を前にして時間を忘れてしまいました。

以前読んだ本の中に、宮大工は数百年後を考えて仕事をしているとありました。私も目先の出来事に一喜一憂することなく、100年後のことを考え、腹をくくって物事に取り組もうと決意を新たにした日でした。
今日一日、みなさまにとって、素晴らしい日になりますように・・・。

春木清隆


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