私のバイブル
今週木・金曜日、従業員6,000人を超える商社の新入社員フォローアップ研修を行った。受講者は、今年4月の新入社員研修で出会った23人。この23人が1人も欠けることなく再会できたことはとても嬉しかった。研修で感じたことはこの23人の成長について。私の現在の主たる仕事は中小企業のコンサルティング。それらの中小企業に今年4月入社したのは合計約30人。今回研修を行った大企業の23人と中小企業の30人の資質に差は無い。しかし、大企業の新入社員の伸び率は、入社後1年足らずで中小企業の新入社員を上回っているように感じた。正直、悔しい。自分の努力不足と力不足を棚に上げて何故かを考えてみた。
<大企業の新入社員の成長度合いが大きな理由>
1) 尊敬できる先輩が多い
2) 今回のような育成の機会が多い
ほかにもいろいろとあるが、明確に違うのはこの2点だろう。
何とかしたい。そこで、私のバイブルの一つである坂本先生が書かれた「経営者の手帳」を読み返してみた。
★ 「教える教育」ではなく、「教えさせる教育」こそ最高の教育である。
★ 人財はアメやムチではなく、正しい経営の中から自然に育つ。
★ 社員がやる気を喪失する最大の要因は、経営者や上司に対する「不平、不満、不信感」である。
★ 経営者・管理者の最大の使命は、部下を管理(マネージ)することではなく、フェロー(メンバー、仲間)をリード支援することである。
★ 社員が求める経営者像・管理者像は明確である。
★ 人財が最も嫌うのは、「管理」という名の刃物である。
今の私ににピッタリの語録が散りばめられている。そして、それぞれに丁寧な解説が書かれている。読んでいるうちに自然と居住まいを正す自分。勇気が湧いてくる。そして希望が満ちてくる。私は坂本先生から授かったこの珠玉の言葉を胸に、経営者と共に、今日からまた心新たに、いい人財作り、いい会社作りに邁進し続ける。
今日一日、皆さまにとりまして、素晴らしい一日になりますように・・・。
春木清隆