「第4次産業革命」と中小企業
今週は岩手県で始まり、昨日から坂本先生とゼミ生有志とで企業視察&仕事で高知県を訪れています。
今年4月、経済産業省は「新産業構造ビジョン」の中間整理を発表しました。内容は、IoT(モノのインターネット)、ビッグデータ、AI(人工知能)などによる「第4次産業革命」が進行することを詳しく解説しています。それによると、世の中のあらゆる活動の情報がデータ化され、世界のデータ流通量が2年ごとに倍増するなど、劇的なスピードで変化が進むこと。AI 等でデータ解析がより深くより容易になることで、新たなサービス・製品の創出による社会課題の解決や市場の拡大を想定しています。
小生の実感としては、「第4次産業革命」という大変化の渦中にいるという感覚が乏しいようです。しかし、大変化=大チャンスでもあるので、私たち中小企業に関わるものは、この技術を道具として大いに利活用し、企業発展の機会としたいところです。
実際、純米大吟醸「獺祭(だっさい)」で有名な旭酒造(山口県岩国市)が、IT企業と協力しセンサー等のIoTを使って発酵中の米の温度や水分含有率など、酒造りの全工程で詳細なデータを蓄積。その分析から最適な製造法を導き出し、安定生産と付加価値を拡大させた事例。
宮城県山元町で、最先端技術を駆使して栽培環境を制御したイチゴの生産を行い、「ミガキイチゴ」のブランドネームで1粒1000円の高級イチゴを都内有名百貨店で販売するほか、通販~海外進出まで行っている株式会社GRAなど多くの事例があります。
今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。
春木清隆