夏のボーナス
今週の経営者との話題は、夏のボーナスが頻出。「支給額をどうしよう?」、「渡し方は?」、「伝え方は?」等々・・・。
マスコミの報道は、大手企業の夏のボーナスは3.7%増の92万円超 4年連続プラス。経団連が7日公表した大手企業の平成28年夏のボーナス1次集計によると、平均妥結額は、昨年よりも3.74%増の92万7415円で、4年連続のプラスとなった。
(産経ニューズ6月7日)
翻って中小企業のボーナスに関する報道は、ひっそりと、以下のごとしです。中小企業「夏のボーナス」平均25万8672円、支給企業数は4年ぶり減。大阪シティ信用金庫が20日発表した中小企業の夏のボーナス支給状況調査によると、中国の市場不安や円高など景況感悪化を受け、支給する企業は61・6%となり、昨夏より1・3ポイント減少した。夏の支給企業数減少は4年ぶり。昨年冬のボーナスでも減少に転じており、低迷が続いている。 大阪シティ信金調べ。(産経ニューズ6月21日)
従業員のボーナスに関する情報と認識は、マスコミが報道する大手企業の92万円強。翻って、中小企業の実態は、支給できる企業が61%で25万円強。切ない。
従業員には、このご時世で、ボーナスを受け取ることの、「有り難さ」を噛みしめ、経営者には、次回からは、大手を上回る支給額を実現し続ける「気概」を持ち続けてほしい。
この時期になると、我らが同志、坂本ゼミ生で、岐阜県大垣市でウェルテクノスという会社を経営している服部義典さんことを思い出す。彼は身体障がい者手帳1種1級を持っている重度障がい者で、同社の従業員は全員障がい者。ウェルテクノスの昨年度賞与支給実績は、年間4.5ヶ月。
<以下以前の小欄より引用:http://yaplog.jp/sakamoto/archive/5236>
服部さんは、毎週岐阜から大学院のある東京へ通っています。金曜・土曜と私と同じ講義を受講しています。通学されるだけでも身体が大変だと思いますが、先日服部さんと話していたら東京での定宿はカプセルホテルだというのです。私はこの話を聞いた時、障がいを持つ社員さんたちを厚遇し、ご自身は極めて質素な生活をされているという事実を知って、頭を殴られたような衝撃を受けました。
私は有難いことに、彼の存在で、どんなに努力しても、「これでよし」ということは無くなりました。「前へ、前へ」の気持ちで一杯です(すぐ、へこたれますが)。
今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。
春木清隆