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人を大切にする経営

今週は、火曜日から4日間、東北地方で仕事でした。この間、ご相談を受けた事例から。業績は安定して上場企業レベルを続ける会社。しかし、定着率が芳しくなく、経営者が些末な業務までやらなければならない状況を何とかしたい。聴くと、今まで、中途の即戦力を採用。人財として遇さず、消耗品と同じく人材として扱ってきた様子。このまま行けば、数年後には商品と顧客は存在するが、働く人が誰もいなくなることを、経営者は肌で感じているようでした。

閑話休題。日経ビジネス01.18号の特集は、『無気力社員ゼロ計画、強い現場の100の知恵』。小見出しとして『「やる気向上」こそ経営課題』、『「そこまでやるか」で一体感』など。本文では社員の「やる気」を引き出す100事例が紹介されていました。

中から興味深い事例のタイトルだけご紹介します。<家族も参加できる大運動会><社内報に毎号、全社員が登場><誕生日会の最中は生産ラインもストップ><縁の下の力持ちに脚光><3食無料の食堂で仲間意識><始業前にヨガ 朝日を浴びてリフレッシュ><新入社員を子会社の社長に抜擢><いつでも子連れ勤務OK><忙しい同僚の子供の世話をヘルプ><家族を同伴できる社員旅行><自宅やカフェなど任意の場所で働ける><金曜日は午後4時終業 家族と夕食を><副業を持つことを会社が推奨>などなど。

紹介されていた企業の多くは大企業でした。が、各企業が真剣に「人を大切にする経営」に取り組んでいる様子が伝わってきました。少子高齢化が急速に進む中、「人を大切にする経営」は、企業存続の大命題であることを再認識した今週でした。


朝暘に輝く、あの大津波を耐えしのいだ石巻市の松並木

今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。

春木清隆


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