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不倒の人本経営 経営者の覚悟

今週、アイエヌジー生命保険株式会社との産学連携共同研究事業承継プロジェクトの活動で埼玉県の企業を訪問し2代目社長にインタビューを行った。この会社は創業1947年。現社長は1948年生まれ。大学卒業後、他社で5年間の修行を経て当社に入社。40歳の1988年に社長就任。当時の売上は年商7~8億円で現在は26億円。社長就任後の26年間は黒字経営を続けている立派な経営者だ。
この社長が父の会社を継ぐことを意識したのは高校生の時。社長就任が決まった際、数か月かけて考え抜き個人の人生理念と使命、企業理念を打ち立てた。
・人生理念
社会の進歩向上に貢献し、真の役立ちを全うする。
 一 互恵社会の建設
 二 企業経営の知恵の伝承
 三 潜在的可能性の引き出し
・使命
 人類新生に貢献する。
・社志
 全てのものを真に活かす。
・経営姿勢
一 人が真に活きる経営を追求する。
 二 事業目的に基づいたビジョンを明確にする。
 三 常に研究を進め、特徴ある商品を創造する。
理念具現化のために全身全霊で打ち込んできた方に共通するいい顔をされていた。以前にこのブログで事業承継の成否基準は、承継後30年経てその会社が隆々としていること。成功の最大要素は後継者の覚悟と記したが、その生き証人に出会った。

経営者の覚悟は測ることができないが、経営者の勤務時間は覚悟が発露した一面だろう。社員より遅く出社し、所在不明の経営者は論外。朝星夜星で働き続けること、だれにも負けない努力をし続けることは不倒の人本経営を確立する1丁目1番地。この夏ゼミ合宿で視察した富山県高岡市にある銅や錫製品の製造小売り業の株式会社 能作は「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の審査委員会特別賞を受賞した会社。パレスホテル東京などに出店している。能作克治社長は56歳の今でも毎日、朝6時に出社し23時過ぎまで働いている。

今日一日、皆さまにとりまして、素晴らしい一日になりますように・・・。
春木清隆


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