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人が育つ会社の共通点──組織開発と経営理念の交差点

人が育つ会社の共通点──組織開発と経営理念の交差点



■先週は、かかわっている会社の100億円企業に
向けた活動が4月から始まるので、役員との打ち
合わせなど、密度の濃い仕事が続きました。


また、土曜日は別の顧問先で、昨年の4月から
毎月実施している『キャリアプラン開発研修』
の最終回でした。


本欄では, 『キャリアプラン開発研修』の実施
を通して感じたこと、考えたことを共有します。





■首都圏で事業展開するこの会社は創業65年を
数え、従業員は900名を超える組織です。


2代目となる現社長は、バトンを受けたときの
自己資本比率25.3%を78.8%に引き上げた実績が
物語るように非常に有能な方です。





■筆者が関わり始めたのは、2020年3月。
コロナ禍が立ち上がった頃でした。


この時期は未曾有の事態で、多くの企業が先行き
の不安などから、亀が甲羅の中に首をすぼめ、
手足を入れたような状態になっていたのでは
ないかと思います。


そのような時期に、未来投資としての意思決定を
大胆におこなえる胆識をそなえた経営者は、
決して多くはありません。




■そのような経営者のオモイに共鳴し、
最初に取り組んだのが「行動指針の策定」です。
これは役員直下の幹部メンバーたちと共に進め
ました。


この会社の大きな強みは、責任感の強い社員が
多く在籍していることです。


その力をさらに引き出すために、より高い視座で
仕事に取り組むことを目的として行動指針作りに
取り組んでもらいました。





■この会社は、従来から経営理念を掲げて
いましたが。行動指針を作るにあたり、
会社は何のために存在するのか、あるいは、
自分たちは何のために仕事をしているのかを
徹底的に考えてもらいました。


その過程で参加している幹部から


『今まで真面目になって考えた事がない事実に
気付いた。』


『大切な経営理念を自分で理解し、腑に落ちない
と人には説明できない。』


などのコメントが寄せられ、徐々にその参画意識
が醸成されていきました。





■この会社が他社と少し違うところは、
行動指針を作って終わりにせず、実際に手帳や
カレンダーとして形にし、それを日々の朝礼など
で、繰り返し確認・実践し続けていることです。


この“しつこいくらいの継続”こそが、
60年以上成長を続ける原動力のひとつなのだと
感じています。





■今回の『キャリアプラン開発研修』は、
そのような組織開発の一環として、以下の2つを
目的として取り組みました。


1、働く意味を再考し、各人のキャリア形成を行い、働き甲斐を創出する。

2,ビジネススキルを習得し、自律・自走できる人材を育成する。


最終回となった土曜日の研修では、
社長はじめ3人の役員が同席。


20代中心の受講者7名が、
自分のキャリアプランを発表しました。


それに対して経営陣からは、

「君ならもっとできる」

「昇格はもっと早くを目指せ」

「年収はもっと上を目標に」

といった、熱く、愛情深いメッセージが送られ、



受講者たちは、高揚した面持ちで言葉を受け
取っていました。





■通常、仕事に対して「もっと」、「もっと」と
言われた社員さんは、ネガティブな意識を持ち
がちです。


しかし、今回の参加者たちは違いました。
なぜなら、彼らが描いたキャリアプランは、
自分の理想の人生をベースにしています。


その目的の一つが仕事であり、
そのための手段としての仕事であることを
認識できているから、


仕事の努力≒自分の幸せとして捉えています。


だからこそ、経営陣の「もっと」にも
前向きに応えられるのです。





■世の中の経営者の方と話していると
自社の社員さんの不甲斐なさや、期待外れの
勤務姿勢を嘆く声を聞くことがあります。



一方で、「有能な社員さんがいないのではなく、
社員さんの有能さを引き出していない会社が
あるだけ」という考えも浮かんできます。





■私は「人の可能性は無限大」だと信じています。


そして、「仕事は本来、やればやるほど人に
喜ばれるもの」だとも思っています。


先週の出来事を通して、改めて実感したのは、
「一人でも多くの人が“この世に生まれてきてよかった”と思えるようにしたい」
という想いです。


そして、そう感じられる人を増やせるような
会社を、1社でも多く世の中に広げていくことが、
私の使命なのだと再確認することができました。



以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。


日々是新 春木清隆


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自ら育つものを育たせようとする心
それが育ての心である
世の中にこんな楽しい心があろうか

倉橋惣三(教育家 1882~1955年)
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