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感謝の念 仲間~両親~天へ

感謝の念 仲間~両親~天へ



■先週、30年来の付き合いがある後輩経営者を
訪ねてきました。彼とは筆者が新卒で入社した
会社以来の付き合いです。


その会社では、成功確率7%未満といわれた
会社更生法適用~再上場という険しい道のりを
共に乗り越え


その後、筆者が副社長をしていた会社に
彼も入社し、再上場より数千倍難しいとされる
新規株式公開を果たした同志です。


新規株式公開する会社の数は、
年間でおおよそ100社程度です。
国内の会社数は約380万社ですので、


100社÷380万社=0.0026%ということで
10万社に2.6社/年が上場することになります。





■新規株式公開の最中、深夜2時頃の会社で、
主幹事証券会社からの膨大な質問に対する
回答作成にあぶら汗を流しながら一人で作業
していた時、


「おつかれさまです!」と入ってきた彼も、受注
したイベントなどの諸準備で、頭から湯気がでる
ような雰囲気だったことも懐かしい思い出です。






■その後、2人とも経営者として歩み始め
ましたが、彼は数年前から困難な状況に陥り、
何度か相談に乗っていました。


先週、訪ねた時に、周囲の人からの彼に対する
信頼と尊敬の気持ちが感じ取れ、とても嬉しい
気持ちになりました。


彼に対する周囲の評価は、
彼が今でも朝一番に出社し、
最後まで働いてることが、
その大きな因であることは想像に難くありません。



さらに彼と話をし、困難な状況は間もなく終わる
ことを確信し、安心しました。







■筆者にとって、このような仲間が
タテ・ヨコ・ナナメにいてくれることは、
有り難い財産で、その存在から豊かな人生である
ことを日々実感しています。


その人たちは年齢や属性も種々雑多で、
会社の規模や年収も全く関係ありません。



たとえば、30代の顧問先の役員(後継者)に
対しては、コロナ禍での対応に真正面から向き
合う中で、2度の入院を経験しながらも、会社を
良き方向へ率いるその姿に、何ともいえない頭の
下がるような尊敬心をいだいています。



このように精神的につながれる仲間や、
生涯にわたり、支え合える相手がいてくれる
ことは本当に有り難いことだと思っています。





■そのような思いを致すとき
森信三先生の以下の言葉が想起されます。


「幸福は、縁ある人々との人間関係を噛みしめて、
それを深く味わうところに生ずる感謝の念に
他ならない」


人生を振り返ってみますと、


『お天道さまは見ている(見ていてくださる)』


という思いが、いつも心のどこかにあります。


それは、『どうして自分だけが・・・』というような
ツライと思われる時でも、何事も手を抜かず
きちんとやっていれば天は必ず見ている。
という安心感のようなものです。


この「天が自分のことを見守ってくれている」
というオモイのお陰で、これまで道を大きく
誤ることなく、導きのままに行動できたのかなと
思っています。





■さらに、同じく森信三先生の
「わが身に降りかかってくる一切の出来事は、
自分にとっては絶対必然であると共に、
また実に絶対最善である」の言葉と出会ったのも


大切な仲間たちと、こ゚縁をいただいたのも
逆境と感じたときが多かったように思います。


その時、逃げることなく、真正面から受け止め、
やるべき事をコツコツと積み重ねているうちに
逆境が過ぎ去って、順境の状態にいる・・・。



それらの言葉が素直に自身に沁み入ってきたのは、
商売をしていた両親のうしろ姿や、折にふれて
伝えてくれた言葉が心のどこかに根を張って
いたからなのでしょう。


以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。


日々是新 春木清隆

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「いのちの根」

なみだをこらえて かなしみにたえるとき

ぐちをいわずに くるしみにたえるとき

いいわけをしないで だまって批判にたえるとき

いかりをおさえて じっと屈辱にたえるとき

あなたの眼のいろが ふかくなり

いのちの根が ふかくなる

相田みつお(詩人 1924~1991年)
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