ブログ
日常

どんな時でも積極的に

どんな時でも積極的に



■先週は宇都宮〜仙台〜青森と出張で、
その後、以前から訪ねようと思っていた
山形県の南陽市に行ってきました。


同じく先週、大学3年生の息子が3ヶ月ほど
海外を巡り、帰って来ました。


旅行中に、これから、熱意をもって打ち込める
ことを、つかんだようで、親として嬉しく感じ
ています。


今回は彼のみやげ話から感じたことを共有します。




■息子の話から、ヨーロッパやアメリカなどでは
ランチでも2,000円を超えることは珍しくない
ことを聞き、世界の物価を計るモノサシとして
多用されるビックマックの価格を調べてみました。


1番高かったのは、1,214円のスイスで、
2位は1,064円の南米ウルグアイ。


日本は、メキシコや中国よりも安い480円で、
世界44位です。





■さらに気になって、海外から日本に来る
観光客の数を調べてみました。


2024年の日本の観光客数は、10月時点で
過去最速で3,000万人を突破しています。


訪日外国人が1千万人を超えたのは2013年で
以来、コロナ禍で停滞しましたが、増加の一途を
たどっています。





■このように日本が観光地として魅力的な地で
あることを、今から70年前の昭和29(1954)年
に唱えた人がいます。


その人は松下幸之助で、『文藝春秋』5月号に
「観光立国の弁」と題する一文を発表しています。
(下写真)。


『文藝春秋』に掲載された「観光立国の弁」
(出所:松下幸之助.com)





■昭和29(1954)年は、戦後からの復興の
最中で、物資も十分に整っていない状況だと
想像できます。


そのような環境の中で、松下幸之助は
「観光立国の弁」の中で以下のように
述べています。





■日本の「自然の美しさ」は「世界の一、二位」
であり、これを他国の人に見せるのは


「持てる者が持たざる者に与えるという崇高な
博愛精神に基づく」と説いています。


さらに、多くの外国人観光客を呼び込むことは
「国土の平和」にもつながるとして、


観光を国家の重要施策とすることを
提案しています。


具体的な施策として、
観光省の設置、観光大学の設立、
200億円の観光予算投入を挙げています。


これにより、内需拡大や外貨獲得を図り、
日本全体の産業活動を活性化させることを
提言しています。




■現在、私たちのまわりでは、心が暗くなる
ニュースや不安をあおる情報があふれ出して
います。


一方、戦後間もない70年前と比べると
豊かな物資や、可能性に満ち溢れています。


とかく、不安や閉塞感に心が占められそうに
なりますが、松下幸之助の前向きで、気宇壮大な
考え方に見習おうと改めて決めた次第です。


以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。


日々是新 春木清隆

―――――――――――――――――――――
自分の運命を積極的に考える人は、
どんな境遇におかれても、そこに意味を見出し、
それを生かしていこうとする。

松下幸之助(日本の実業家/1894~1989年)
―――――――――――――――――――――


Copyright(c) hibikorearata All rights reserved.