日常を見直してみる
日常を見直してみる
■先週は、月曜日~木曜日3泊4日の出張でした。
定宿として、毎月利用するホテルがあるのですが
今回は、そのホテルの経営について感じたことを
共有します。
そのホテルは、サウナと温浴施設があり
朝6時から夜11時まで営業しています。
受付にはスタッフが2名いるのですが
そこを自動化(無人化)したらいいのにな~、
という話です。
■同様の設備をもつ新興ホテルチェーンは
自動化(無人化)していますし、都内の温浴施設
でも、受付~会計まで自動化しているところも
少なくありません。
定宿にしているホテルの受付人員のコストを試算
すると
17時間(営業時間)×2人×2,000円×30日
=204万円/月となります。
さらに人による接遇のバラツキがあり
筆者の人間性の未熟さもあり、正直、
ストレスを感じることもあります。
■では何故、そのホテルは自動化(無人化)
しないのか?
何故、自動化(無人化)の前に受付2名体制を
1名にしないのか?
いろいろな理由があるとおもいますが、
「経営幹部の業績に対する認識が甘い!」
ことに尽きるのではないでしょうか。
■社長をはじめとする経営幹部が、週次や月次の
損益計算書を読み込み、どうしたら売上を最大に、
経費を最小にできるかを真剣に考えぬいていると
現場に行った際に、多くの気づきが得られるもの
です。
■逆に、社長をはじめとする経営幹部が利益追求
には貪欲だが、現場に足を運んでいないと
お客様や社員さんたちに不利益で、的外れの施策
を打ち、短期では利益を得るものの、スグにお客
様離れ、社員さん離れを起こしてしまい、業績は
悪化します。
■受付業務の自動化(無人化)については
筆者の関係する音楽教室を運営する会社で、
コロナ禍の前に、受付係の人員確保を話し合って
いる際に、出てきた策の一つでした。
その会社では、受付の自動化(無人化)を
極めて短期間で、経営者が一人で実現しており、
人員確保にかんする課題から開放された上に、
経費削減につなげています。
■2024年3月期の決算発表で
売上高45兆円、営業利益5.4兆円のトヨタ自動車。
ご存じの方も多いと思いますが、トヨタ自動車の
大きな業績は、小さなカイゼン活動の積み重ね
であり、それは、現場現物にその答えを見つける
実践の継続にあります。
そうです、薄紙一枚一枚を積み重ねた、
地道な努力の成果なのです。
それらを簡潔にまとめたものが
「トヨタウェイ2001」です。
最新では「トヨタウェイ2020」がありますが
洗練されているので
ここでは、「トヨタウェイ2001」を共有します。
(出所:トヨタ自動車)
■上記、改善については、
常に進化、革新を追求する
絶え間なく改善に取り組む
カイゼン活動を日常的に行う
「4つの革新活動」(現場→設備→製品→事業)を展開する
また、現地現物については
現場に赴き、実物を見て本質を見極める
事実を徹底的に確認する
素早く合意、決断し、全力で実行する
早期に課題を把握し、真因を追及する
それらを実践する実践的アプローチについて
「なぜ?なぜ?を5回繰り返す」
手法を用いて問題の根本原因を追求する
P-D-C-Aの管理サイクルを回す
標準化、標準作業を行い、常に見直しと改善を図る
と解説されています。
当たり前だと思っている私たちの考え方や、
やり方を、今一度、見直してみたいものです。
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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人間のやったことは、
人間がまだやれることの
100分の1にすぎない。
豊田佐吉(トヨタグループ創始者 1867~ 1930年)
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