諦めずにやり続けた途中経過
諦めずにやり続けた途中経過
■先週は、顧問先の投資案件で沖縄出張に始まり、
戻った翌日から、別の顧問先で、本社が都内の
会社の幹部合宿で小田原に移動しました。
途中の東京駅で、ドクターイエローこと
黄色い新幹線に遭遇。
この黄色い新幹線は、線路や架線の状態を
チェックする点検車両で、めったに出会うことが
なく、別名「幸せの黄色い新幹線」とも呼ばれ
ています。
思わず写真を撮り、なんだか得した気持ちに
なりました。
■小田原で幹部合宿を行った会社は、
2015年からかかわっている会社です。
当時30代だった3代目現社長と
ご存命だったお父さまが会長職の頃から
共に歩んできました。
毎年恒例となった幹部合宿は、都内の本社を
離れ、社長はじめ役員・幹部が参加して
1泊2日で行われます。
■毎回の主なテーマは、中期経営計画をベースと
した、年次進捗の確認と振り返り、内外の環境
変化を考慮した、新事業年度の事業方針と計画を、
各部門が発表します。
その内容について、役員はじめ他の部門長から
真剣な質問やコメントが寄せられ、発表内容が
磨き上げられていきます。
■この合宿は、かかわり始めて2年ほど経ってから
始めていますが、その内容は年を追うごとに
進化・深化しています。
その証左となるのが下表です。
10年前と比べた業績は、売上高が2倍。
経常利益は12.6倍、社員数は1.5倍で、
社員一人当たり経常利益は8.6倍になっています。
ここで、特筆すべきは社員一人当たり経常利益額
が、6,033千円であることです。
■この数字を、ご自身の会社と比較していただくと
わかりますが、かなり高い数字です。
社員一人当たり経常利益額を6,000千円とすると
社員数10人の場合、会社の経常利益は6千万円
30人の場合は、1億8千万円
50人の場合は、3億円
100人の場合で、6億円になります。
今回合宿を行った会社は、上場企業の平均値
約200万円と比べても、その3倍の高い生産性を
あげています。
■この好業績を出すまで、会社の基盤を作り、
成長し続けている要因は種々ありますが、
ここでは以下の3点をご紹介します。
1,50年以上前から続けている新卒採用と育成
今回の参加者は社長以下10名。
その大半が新卒で入社した20~30年選手。
彼らの仕事に対する強い責任感と、高い知性が
会社をここまで成長させ、彼らの待遇も上場企業
と比べて見劣りしないものにしています。
すなわち、50年以上前から続けている新卒採用と
育成に注力していることが、仕事をすればするほど
物心共に幸せになる好循環を作り出していることです。
2,役員の成長
この10年の間、コロナ禍はじめ会社の根幹を
揺さぶるような大きな変化があったこの会社。
社長はじめ役員(社長と常務の役員2名体制)は、
人にはいえない苦労を経験しました。
その中で、他人を責めることなく、
歯を食いしばって黙々と働く中で、
人間としての器が大きく成長したと感じています。
3,社長の忍耐
社長が経営理念を社内に説き始めた時
幹部はじめ社員さんたちの反応は
「は?」 「なに?」 「それで?」
「それが仕事になんか関係あんの?」
みたいな反応が大半でした。
それ以外の場面でも、社長が四面楚歌を
感じざるを得ない状況が続出するなかで
諦めずに取り組んでいることが
この会社が、「いい会社」向かって進んでいる
大きな要因の一つだとかんじています。
以上、顧問先の合宿から、とても嬉しい思いを
した先週でした。ありがとうございます。
今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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人生は重荷を負うて、遠き道を行くがごとし。
急ぐべからず。
徳川家康(徳川幕府開祖 1543~1616年)
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