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立腰(りつよう)

立腰(りつよう)




■今週の月曜日(8/5)、日経平均株価の
下げ幅が4,400円を超え、米国株安が世界に
波及した「ブラックマンデー」翌日の
1987年10月20日を上回り過去最大となりました。


(出所:日経新聞)


以前から、本欄で何度かお伝えしていますが、
これは、これから大きく変動する環境変化の
序章に過ぎません。


関係している会社には、その会社固有の課題
解決や、強みの磨き上げを行っていますが、


全社共通で大切なことは


1,    経営陣と社員さんの心身の健康保持~向上

2,経営陣と社員さんの信頼関係の深耕


私たちリーダーは、これから益々度合いを増し
ていく変化に対して、落ち着いた態度を保ち、
悠然と構えることで、ともに働く仲間たちに、
安心と勇気と希望を感じてもらう存在で
ありたいものです。





■先月末にパリオリンピックが始まり、日本人
選手の活躍が報道されています。


本欄では、オリンピック選手をみて、感じたこと
を共有します。


それは、彼ら彼女らの姿勢についてです。
彼ら彼女らは、例外なく、立ち姿がいいのです。


立ち姿の前に形容詞をつけると

「堂々とした」

「颯爽とした」

「りりしい」・・・


一流のアスリートたちなので、当たり前といえば、
そうなのですが、一般人の私たちも、大いに見習
いたいところです。





■「立腰(りつよう)」という言葉があります。
筆者が30代の頃、仕事の激しさが増してきた
頃に出会ったことばです。


以来、その実践を心がけていますが、その効能を
実感しています。


それは、心身が健やかになることと、
集中力の向上です。





■以下、立腰について、その重要性を説いた
教育家の森信三氏のことばをご紹介します。


<以下引用>

つねに腰骨をシャンと立てること
これ人間の根性の入る極秘伝なり。


人間は心身相即的存在ゆえ、
性根を確かなものにしようと思えば、
まず躰から押さえてかからねばならぬ。
それゆえ二六時中、「腰骨を立てる」以外に、
真に主体的な人間になるキメ手はない。


「腰骨を立てる」ことは、
エネルギーの不尽の源泉を貯えることである。
この一事をわが子にしつけ得たら、
親としてわが子への最大の贈り物といってよい。


一、    腰骨を立て

二、    アゴを引き

三、    つねに下腹の力を抜かぬこと


同時にこの第三が守れたら、
ある意味では達人の境といえよう。

<引用ここまで>





■毎年、数百名の新入社員にこの重要性を説き、
その方法として、

私たちは、ふだん、座っている姿勢が多いので、
イスの背もたれは、基本的に使わないよう努力
しましょう。

気がついたら、「立腰」を意識し、1分でも長く
その状態が続くよう心がけましょう。


と、お伝えしていますが、継続している方は
極めて少ないようです。


しかし、「立腰」を継続している社員さんは
例外なく、仕事を楽しみ、人生を楽しんで
いるように見えます。



冒頭でお伝えした、激動に備え、常に泰然とした
リーダーになるためにも「立腰」は大いに有効です。


(出所:https://www.tategoshi-japan.com/)


以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。


日々是新 春木清隆


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心をシャンとしようと思ったら
まず自ら腰骨を立て、背筋を伸ばしましょう。

組織を正すのもまた、わが身を正すことから
始まります。

横田南嶺(僧侶 1964年~ )
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