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どんな人にも役割がある

どんな人にも役割がある



■先週、大学生の息子と、食事をしながらの
会話の中で、


「今、自分の周囲にいる大学生を100とした時、
ヤル気や向上心をもって努力している人の割合は
どれくらい?」


と聞いたところ「20%くらいかな」という答え
でした。


思っていたよりも少ない、20%と聞いて、
「ふーん」とうなってしまいました。





■というのは、わたしが仕事をしている動機の
一つが


「1人でも多くの人に仕事の喜びを感じとって
もらいたい」があります。


仕事の喜びとは

「仕事は、大変だけど、とてもやり甲斐のあること」

「仕事は、やればやるほど、人に喜んでもらえること」

「仕事は、お金では買えない、大切なことを得られること」

などです。


これは、実業の経験をつうじて、私の岩盤信条と
なっているものです。





■しかし、息子との会話から、前途有望な
若者たちの多くが、やる気に満ち溢れて
いない現状をきいて、考えてみると


そうだよな、2:6:2の法則っていうし、
実際、今までの経験から、世の中、
だいたいそんなもんだよな〜と思いました。


自然界でも、働きアリの法則で、
その割合は2:6:2といわれていますし、
働きバチも同様です。





■そう考えてみると、努力している(と思われる)
2割以外の8割の人たちの中にも、会社や組織に
対して、貢献していることが見えてきます。


例えば、

・活動量の多い人たちの支援やフォロー

・組織のメンテナンスや維持

・緊急時のピンチヒッター

・場を和ますなどなどです。





■そうです。


どんな人にも、その人独自の持ち味が有り、
その自分らしさを発揮することで、
自分以外の人の役に立つことができ、
役立った実感が、次なる行動のエネルギーの
源泉になっていることに気づかされました。


そのような人は、組織の中では、おおむね、
慎ましく、丁寧に、すごされていて
目立つ存在ではありません。





■ここまで書いてきて、以前、小欄でご紹介した
2021年に高校を卒業した入社3年目の社員さんの
ことを思い出しました。


この方(女性)は、先に書いたように、控えめな
方で、大勢の中にいる時も、自分から話し出す
タイプではありません。


そんな彼女が、研修のテーマである
「何のために仕事をしているのか」
について書いた文章をご紹介します。



<以下 前略>

この会社に入社して、新入社員研修を受けた際、
「天職」の話が上がった。


この研修を受けていた時、仕事の辛さや大変さなど、
マイナスの面でしか視点を持つことができず、
「天職」と聞いても、あまりぴんと来なかった。


しかし、この仕事を始めて数年経過した。
今では、「天職」という言葉を身近なものと感じ
ている。


行っていて大変に感じることや、辛くて逃げ出し
たいと感じることもあるが、お客様の力や助けに
なれていることを知ると、この仕事を選んで良
かったと感じている。


私は1人でも多くの人を何らかの形で支え笑顔に
するために働いている。


それはお客様だけではなく、一緒に働いている
スタッフに対してもだ。

<以上 後略>


現在の日本で、自分が就いている仕事を天職と
感じている人は、どれくらい、いるのでしょう?


彼女のように、自分らしさを活かし、
「仕事のやりがい」を感じている人が一人でも
増えるよう、そのきっかけ作りをやり続けて
いこうと、改めて思った次第です。



以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。


日々是新 春木清隆

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すべての人には、彼らが社会において果たすべき
役割がある。その役割を見つけることが、
自己実現の鍵である。
カール・ユング(心理学者 1875~1961年)
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