「言葉」の偉大な力
■先週、妻と映画マッドマックス:フュリオサを
観てきました。
この映画は1970年代に第一作が作られ、その後、
シリーズ化した作品なので、ご存知の方も
いらっしゃるかと思います。
■物語の概要は、核戦争の末、荒廃した環境で、
水と食料と資源を奪い合い、暴力がすべてを
支配する絶望的な未来を描いた世界。
今回は、女性戦士フュリオサを主人公に、
圧倒的な迫力とスピード感でグイグイと
引き込まれていきます。
■観終わった感想を自宅で妻と交わしましたが、
彼女は途中から、暴力シーンなどの多さから、
お腹いっぱいになったそうです。
そういえば、我が家ではネガティブな情報の多い
テレビは、録画したものを観る程度ですし、
ホラー(恐怖)映画も一切観ません。
■これは意図して選択していることです。
つまり、身体に良くないと思われることは、
極力取り入れない、ということです。
はじめは、20代の頃、食に関する仕事をして
いたので、食品添加物について学ぶ機会が
ありました。
その時知ったのが、食品添加物の及ぼす影響と、
平均的日本人が、一生の中で身体に取り入れる
食品添加物の量が300kgを超えることでした。
以来、食品添加物をとる事をできるだけ避け
てきました。
そのせいか、すこぶる健康ですし、年齢より
若く見られることが少なくありません。
■つぎに30代の頃、稲盛和夫や、大谷翔平が
影響を受けた中村天風の説く天風哲学を学び
ました。
天風は、言葉は心の状態を左右する重要な要素で
ある。
そして、積極的な言葉を使うことは、心を前向き
に保ち、人生をより良い方向に導くことができる。
逆に、消極的な言葉や感情は潜在意識に悪影響を
与えるとし、潜在意識を清らかに保つためには、
否定的な言葉を極力使わないようにすることが
重要と強く説いています。
よって、身体には食品添加物などの良くないもの
を取り入れることを避け、
心には、積極的言葉が満ち溢れるよう意識して
習慣化してきました。
■ちなみに、学術論文の検索サイトである
Google Scholarで「言葉」「潜在意識」「影響」
のキーワードを入れて調べてみると17,900件の
論文がヒットします。
「言葉」や「心」というと、疑わしいと感じる方
もいるかもしれませんが、現在では、しっかりと
科学的に解明されています。
■言葉と経営について考えてみますと、
経営理念の唱和にはじまり、アンケート調査や
研修の実施など、業績堅調な会社ほど「言葉」を
大切にしている会社が多いように感じます。
以前、訪問させていただいた岐阜県の
電設資材メーカー「未来工業」は、以下の特色を
持つ会社です。
・半世紀以上、黒字経営
・年間休日が約140日
・定年70歳。給与水準は60歳レベルを維持
・65歳時の平均年収は約700万円
・全員が正社員
・一日の労働時間は7時間15分
・残業もノルマもなし
・海外への社員旅行を5年ごとに実施
・数億円の旅行旅費は全額会社が負担
・育児休暇3年までOK
■この厚待遇を可能にしている源泉は、高い
粗利益率です。
高い粗利益率の理由は、同社の提案制度です。
それら提案から、約3千件の特許、実用新案、
意匠登録が取得されています。
訪問した際にお聞きしたデータでは、
社員一人当たり、年間19件の提案がされて
いました。
■では、なぜ、そのような良質な提案が数多く
なされているのかと言うと、同社の社内では至る
ところに「常に考える」という言葉が掲示されて
いるのです。
「常に考える」「常に考える」「常に考える」・・・
これだけ「常に考える」という言葉を浴びている
同社の社員さんは、仕事以外の時間も、
寝ても覚めても、仕事のことを「考えて」
いることでしょう。
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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言葉は運命を変える力を持っている
中村天風(実業家・思想家1876~1968年)
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