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友人や知人に紹介したい会社にするために

友人や知人に紹介したい会社にするために



■先週は、創業から70年を超える会社の
幹部合宿がありました。


70年以上成長し続けている会社だけに
良い習慣や特徴がたくさんある会社なのですが、
その中のひとつに、お互いの呼び方があります。


それは、全員を「さん付け」で呼ぶことです。
社長も、社員さんから「◯◯◯さん」と呼ばれて
います。


そして、社長の名刺の肩書は
「社長の仕事をする一般社員」
と表記されています。


このような会社の幹部14名が、海外からも
集まり、和やかで笑いの絶えない雰囲気の中で、
非常に中身の濃い対話が行われました。


(鳥の声が爽やかな合宿所の早朝)





■仕事柄、初めての会社を訪問する機会が
少なくありませんが、その会社に一歩足を
踏み入れた瞬間に感じる雰囲気の良い会社は、
総じて好業績ですし、すさんだ感じのする会社の
業績は例外なく低迷しています。


これは私たちが、飲食店を利用したときに特に
注意をむけなくても自然と感じることと似て
います。


この雰囲気のちがいは、整理整頓などの環境整備
状況も影響しますが、一番の要因は、そこで働く
人の態度や表情、言葉づかい、すなわち


どんな気持ちで仕事をしているかが、
あらわれていると思っています。





■はたらく人の心の状態は、その組織のTOPの
思いに大きく影響されます。これは、部門や
グループなどでは、その部門の上長である人
の心の状態になります。


この場合、次の3つの組織が考えられます。


1,    TOPによき思いがあり、伝わっている組織

2,    TOPによき思いがあるが、伝わっていない組織

3,TOPによき思いが足りない組織


本欄では、上記2のTOPのよき思いが伝わって
いない組織において、よき思いを浸透させる方法
について、筆者の体験をもとに、比較的実施しや
すい施策を情報共有します。





■TOPのよき思いを浸透させる7つの方法


1,会社理念や価値観の共有をやり続ける
理念や価値観は、掲げているだけでは浸透
しません。

朝礼や会議体、日常のあらゆる場面を活用し
その理解・浸透・実践を促し続けます。


2,言葉づかいを大切にする
「ありがとう」、「たすかるよ」、「いいね!」
気持ちのいい挨拶や「はい!」という返事。
これら、いい言葉は、強く優しく成果の
出せる一体感のある会社(部門)を育みます。


3,お互いの呼び方を統一する
相手によって、呼ぶ人によって
バラツキがある会社が少なくありません。
呼び方には、明確な基準が必要です。


4,働く人の意識や関係性を測定する
測定結果は、働いている人に必ず
フィードバックします。
測定は継続して行うことで改善度合いが
わかります。


5,情報共有を進める
価値観・業績・お客様の声・仲間のようすなど
できる限りタイムリーに、分け隔てなく共有します。
  

6,上長(部門責任者)のスキル向上
TOPの思いがよくても、上長が自分本位で、
気分のブレが大きく、時間と心に余裕がないと
一緒に働いている人はイヤな思いをします。

よって、上長のセルフマネジメント力強化は
業績向上によく効きます。

また、部門や部下の状況に応じて、適切な
コミュニケーションがとれるスキルを育成し、
TOPのよき思いを組織の末端まで翻訳
できるよう共に学びます。


7,価値観(理念)重視の採用
採用は、才能より性格(人格)。
何ができるかという能力も大切ですが、
性格はより大切です。

才能の不足は他者でもカバーできますが
性格のカバーはとても難しいことです。  




■これらの施策を数年単位で、辛抱強く続ける
ことで、いい会社に近づいていることが実感
できます。


会社は、同じ目的にむかい、いろいろな人が
お互いを尊重し、幸せな関係性を大切にしながら、
それぞれの役割を果たしていく場所だと思います。


それを妨げるものは、自分本位の考え方や
余裕のない状況に流された言動によることが
多いのではないでしょうか。


個人の「あり方」を共に学ぶことで
いい会社をつくり上げたいものです。



以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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上機嫌でいることは、自分自身と他人に対する最高の行いだ。
ラルフ・ウォルドー・エマーソン
(アメリカの思想家 1803~1882年)
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