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人育ては自分育て

人育ては自分育て



■先週、人間ドックを受診してきました。
毎年、自分の誕生日前の2日間、この時期に
受診することが定例化しています。


涙をながしながら胃カメラを飲むことは、
ワクワクする予定ではありませんが、
緊急ではないが重要な、いわゆる第2領域の
イベントです。


今回も会計のあとに、来年の受診予約を済ませて
きました。





■多くの会社で相談されるテーマは「人」。
わけても、「人の育成」に関することが数多く
あります。


お話をうかがうと、

「残念だな~」
「もったいないな~」


と思うことが少なくありません。



それは、上司や管理者にあたる方が部下に対して


「上から目線の指示や命令をしている」からです。


それをご本人が気づかれていないことで、
部下の可能性を引き出せていないことが、
「残念」で「もったいない」のです。





■このようにエラそうなことを書いていますが、
筆者自身も、かつてはかなり強烈に上から目線で
指示・命令を下し、たくさんのご迷惑をおかけ
してきました。(猛省)


今でもまだまだお粗末ですが、子供を授かり、
育てていく中で、親であるこちらが育てられた。
ということを実感しています。


子供を授かった時点で、妻とともに数十冊の
育児に関する本を読み、話し合うことで、
自分の中で、いくつかの基本姿勢と方針を確立
していきました。





■その基本姿勢と方針は


1,    子どもからみて「かっこいい人」であり続ける

2,    子どもと自分(たち)は人として対等

3,    だから、上から目線の指示・命令はしない

4,    子どもの存在を肯定し、長所が伸びる支援をおしまない

5,否定的な言葉は意識してつかわない・・・ほか


上記、<子ども>を<部下>に置き換えてみても
仕事と家庭は一緒だと思っています。





■では、なぜこのような基本姿勢と方針を
決めたかというと、幼少期から社会人になっても


「人から指図されたくない」


という非常に強いおもいがあったという背景が
あります。(単なるごう慢・・・)


一方、「この人の言うことは素直にきける」という
大人や先輩、上司の方たちもいました。


その方たちの共通項が「かっこいい」だったの
です。


「かっこいい」と感じるのは、見た目よりも
むしろ、人間性の魅力や普段の言動が一致して
いることでした。





■その後、アドラー心理学を学ぶ機会があり、
内容の理解が深まると、自身が決めた基本方針や
姿勢と一致している点が多く、その思想に共感
できました。


アドラー心理学の考え方の体系は下表ですが
筆者はアドラー心理学の人間観を


「仲間と共に目標に向かって成長する人」
と認識しています。


(出所:https://corp.miidas.jp/assessment/10836/)





■また、アドラー心理学では、共同体感覚を
持つことの重要性が説明されています。

「自分はその一員なんだ」

という感覚を持つことで、他者への関心や、
貢献しようとする気持ちが生まれると説かれて
おり、これも筆者の実体験と一致するものです。



このように、現在の人を育てる考え方に、

・個々の尊重と自尊心を向上させ

・共同体感覚を育成し

・心の健康を重視する

アドラー心理学が活用されています。





■最近、妻から息子が言っていたこと
「トーちゃん、カッコいいよな」
を聞いて、心のなかで小さなガッツポーズをし
さらなる精進を誓った次第です。


最後に、以前の小欄で、わが家の子育てに関する
取材記事をご紹介しましたのでご参考まで。

https://www.hibikorearata.co.jp/blog/everyday/entry-354.html




以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。


日々是新 春木清隆

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健全な人は自分が変わる。
不健全な人は相手を変えようとする。
(アルフレッド・アドラー 心理学者 1870~1937年)
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