事業継承8つの急所
事業継承8つの急所
■先週の土曜日(3/9)、大阪のホテルで、
事業継承を主題としたファミリーミーティングを
行いました。
60代のご夫婦と20代・30代のお嬢さま3人。
次の事業年度から現社長が会長になり、長女が
社長に就任することに係る諸課題について、
笑いの絶えない、和やかな雰囲気の中、話し合い
が進みました。
■事業継承の現場での伴走体験から、
少なからぬ社長が、いわゆる資本政策の一環で
ある株式の譲渡方法について考えられますが、
本質的な事業継承を考えた場合、資本政策は
事業継承のごく一部であり、実務面での継承が
大切で、以下が事業継承の急所8項目です。
1、現状把握と継承計画策定
人・モノ・金・情報など、会社の全体を
俯瞰~把握する
2、後継者の選定と育成
社内外から最適人物を選び、育成する
3、ビジネスモデル・新製品・新規事業開発
付加価値の高い製品・サービスを開発~提供
4、組織経営体制の確立
営業・管理など社内組織全般を見直す
5、新経営チームの確保・育成
社内外より選抜~育成する
6、財務強化対策
実質無借金経営を目指す
金融機関との良好な関係作り
7、リスクマネジメント
定量的リスクマネジメントへの取組みで
強固な組織を作る
8、資本政策立案と実施
自社株価算出と株価コントロールを行い
状況に応じて最適株価となるよう計画的に調整
■上記、何れの項目も、一朝一夕で形成できるもの
ではありません。
最低でも5年、できれば10年程度の長期的視点で
計画を立て、取り組むことが肝要です。
したがって、事業継承の開始は、後継者が20代
または、30代からが理想的です。
■現在、関係先のバトンタッチされた会社が重点的に
取り組んでいる対象は以下の8項目です。
1, 新たな販路開拓
2, 経営理念の再構築と浸透ならびに組織風土の醸成
3, 経営人財育成
4, 新商品・新サービスの開発
5, 新事業への進出
6, DX化促進
7, 幹部の新陳代謝
8,M&Aによる事業拡大
こう書き出してみると、事業継承は、会社の
真の実力を高める絶好の機会とも捉えられます。
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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企業に永遠はなく、いつ寿命が尽きるかわからない。
だから仕事は健康なうちに次の世代に渡していくべきである。
安藤百福(実業家 1910~2007年)
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