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“量は質に転化する”「量質転化の法則」

“量は質に転化する”「量質転化の法則」



■先週の休日、自宅近くのシネコンで
『ゴールデンカムイ』を観てきました。


この映画は、日露戦争終結直後の北海道が舞台で
金塊をめぐる争奪戦を描いた漫画(累計発行部数
2,700万部)の実写映画版です。


感想は、『圧巻!』の一言。
原作者・制作スタッフ・俳優の皆さんの
心意気と技がビンビン伝わってくる作品で、
『プロとはかくあるべし』を感じる作品でした。





■今回は、業務の生産性向上について、
事業会社2社での実務経験から得た知見を
情報共有します。


事業会社2社目は、入社当初、年商3億円で債務
超過でした。


この会社は入社7年後に株式公開するのですが
今回、ご紹介するのは株式公開準備をしている頃
3~4年の間のお話です。




■当時、月曜日から土曜日までの6日間、出社
時間は7時で、退社時間は早くて24時。


1週間の勤務時間は約100時間で、年間では
5,000時間を超えていました。
役員でしたので、労働基準法の対象外です。





■以下が1日の主な時間割です。

A,    出社~8時半・・・最重要事案完結
B,    午前中・・・・・・重要事案対処
C,~20時頃・・・・・日常業務
D,~退社・・・・・・株式公開資料作成


このように、出社からの90分間が、空気も頭も
クリアーな、何者にも邪魔されないゴールデン
タイムで、最も生産性の高い時間帯です。


次に午前中は、社内のキーパーソンとの
コミュニケーションによる業務推進。


午後は、基本的に予定を入れずに空白の時間に
しているのですが、あらゆる方面からアポや
相談事が入ります。


そして、午後のスキマ時間や20時以降に量質
ともに重い、株式公開資料作成をします。


深夜、どんなに粘っても進展しない課題は、
一晩寝かせ、翌朝、クリアーな感覚で再考すると
スラスラと解決することが数多くありました。





■ご存知のように、株式公開は、監督する
金融庁の要求を満たすために、膨大な書類や
精緻な財務情報の提出を求められます。


そのため、株式公開責任者として、複数の会社を
経験していた方を採用したのですが、その時期、
株式公開基準が格段に厳格化した時期に重なった
ので、その方が全くお手上げの状態になりました。


そのような状況で、急遽、私が株式公開責任者を
兼務することになったのです。





■そんな時期に業務の間で凝視していたのが
下の図です。


この図をパソコンのデスクトップ画面に設定し
仕事に取り掛かる前に、この図を凝視します。


その時間、約10~15秒。


その後スグに、目をつぶります。
すると、先ほどまで凝視していた図の残像が
見えます。


残像は図の色が反転したもので、その中心点に
意識を集中します。40~50秒。


このように、一日複数回、業務に取りかかる前、
約1分間をルーティンとして取り入れることで
生産性が格段に向上しました。





■これは、当時、偶然見た学術論文にそのような
実験結果が載っていたので、興味半分でやって
みた結果です。


今回、google scholarで改めて、
“視覚刺激 集中力”のワードで検索すると
約 15,500 件の論文がヒットし


『一点注視型タスクにおける周辺視野への
視覚刺激提示が集中度に及ぼす影響』などの
タイトルで多くの研究成果が発表されていました。




■今回ご紹介したのは、苦肉の策で行ったことが
奏効した事例です。


“量は質に転化する”という
「量質転化の法則」がありますが、昨今、
あまり聞かなくなりました。


ビジネス・スポーツ・芸術・・・あらゆる分野で
徹底的にやり抜くことが上達の近道であることは
間違いないように思います。



以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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成功は好奇心、集中力、忍耐、自己批判から生まれる。
アインシュタイン(物理学者 1879~1955年)
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