踏み込めない人
踏み込めない人
■先日の日曜日(1/29)、友人と妻の3人で
房総館山マラソンに参加しました。
晴れ渡る空の下、太陽に輝く海をみながら
とても爽快な汗を流せました。
その後は、友人の奥さまも合流し、海辺の宿で、
温泉と海の幸を楽しむ豊かな時間を過ごせました。
■仕事柄、長年にわたり毎週10人以上の方と
対話しています。
お相手は、大企業〜中小企業の経営者から
新入社員。たまに学生さんもいらっしゃいます。
対話の内容は、種々雑多ですが、私の目的は
目の前の人の役に立つことです。
対話を通じて感じていることがあります。
それは、人から嫌われることを過度に恐れて
いる方が少なからずいらっしゃることです。
今回はそのような方について情報共有します。
■上司や部下の顔色を、必要以上に気にする。
あるいは、よく思われたいと考え、自分の気持ち
を抑えている。
また、同僚や部下とのつながりでも、
自分がどう思われるのかをいつも気にして、
なるべく嫌われないようにしている。
そのために、言動や業績まで、出来るだけ
目立たないようにしようとしている人が
少なくありません。
そのせいで、心身の不調に陥っている方も
いらっしゃいます。
■聖徳太子が説いた『和をもって貴しとなす』は、
やわらぎ(和)を大事にして、人といさかいを
しないように心がけることが大切。という教えや、
人を立てて自分は出しゃばらないという
『謙譲の美徳』は、素晴らしい教えですが、
行き過ぎは弊害を生みます。
■人と対立する恐怖。
このような方に質問し、お話を聴くと、
その方の心のなかで、人との対立を
怖がっていることが分かってきます。
人との対立、それよりもいくらか軽い摩擦も、
できるだけ避けたい。
多くの場面で人との対峙を避け、
ひるんで、逃げる…。
■人から嫌われることを過度に恐れている方の
多くは、優しい特質をお持ちなのですが、
対話を通して、
ご自身の恐れの原因に気づかれます。
それは、学生時代にイジメにあった経験や
幼少期、ご家族との間で残念な体験をされて
いることなどです。
■さらに、ご自身を円の中心におき、
周り360度の人たち、一人ひとりとの関係を
丁寧に確認していくと、
多くの場合、自分が思っている以上に自分を
応援してくれている人が多いことに気づかれます。
人に踏み込むことが苦手な人たちが、
ご自身のこのような気づきから、
ゆっくりと時間をかけて自信をつけていかれる
傍らにいることは、私の喜びでもあります。
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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人を信じよ
しかし、その百倍も自らを信じよ
手塚治虫(漫画家 1928~1989年)
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