新年、心新たに
新年、心新たに
■新年早々、恐ろしいほどの大自然の脅威に
襲われ、昨日も痛ましい事故が起きています。
被災者の皆さまに心からお見舞い申し上げます。
また、自衛官はじめ献身的な活動をされている
方々に敬意と感謝の意を捧げます。
■毎年この時期は、時の流れについて思いを
巡らせ、振り返りを行い、計画をたてることが
習慣になっています。
その際に使用する考え方の一つとして干支(えと)
があります。
干支というと、古くさく迷信じみた印象を持つ
方もいらっしゃいますが、二千年以上にわたる
長い年月の中で、歴史的観察と統計上の確率など
に基づいて帰納的に研究されてきた考え方である
と、とらえています。
■昨年の本欄で以下のような記述をしましたが
<以下、昨年記述文>
したがって来年はトップが諸事取り仕切れる
かが、肝要となります。
そのためには、何ごとも筋道を立てて判断する
ことが、繁栄につながります。
逆に、取り仕切れなければ「一揆」ということに
なります。
筋道とは、ものごとの正しい考え方であり
矛盾のない話の流れ、そして原理原則です。
<以上>
・ジャニーズ解体
・ビックモーター不正請求
・日大アメフト騒動
・そごう・西武のスト決行など、
トップのあり方が問われる出来事が数多く見られ
ました。
■同じく昨年記述文で
<以下、昨年記述文>
このような時代の中で、2023年は、停滞した
よのなかに希望が芽吹き、花開く助走の年と
なると、かんじています。
これまで積み重ねてきた力が試される年でも
あるため、最後まで諦めずに勇気と希望を持ち
続けることが、道をひらく鍵と確信しています。
と記しましたが
・WBC、日本が14年ぶり優勝
・大谷翔平、米大リーグで本塁打王
・将棋の藤井聡太竜王が史上初の八冠など
コツコツと続けてきた努力が報われる年でも
ありました。
■さて、今年(令和6年)の干支は
甲辰(きのえ・たつ)です。
甲は、田から下に根が伸びたカタチです。
甲の上が伸びると申になります。
ここから、今年は、今までの体制から新たな
動きが始まる年です。
時代の転換期の中で、今までの慣習やしきたりを
破り、新たな挑戦をすることで、これからの成長
につながる年です。
季節ですと早春。
一日ですと朝です。
■甲辰(きのえ・たつ)の辰は
農・震・振・賑・伸と同じ意味をもちます。
これは、理想に向かい我慢強く、注意深く
歩んでいくという意味です。
これらのことから、甲辰(きのえ・たつ)は
冬が終わり、夜が明けて、新たな動きが始まる年。
旧体制や因習などからの抵抗や妨害を受けながら、
地道に実績をあげながら機運を高めていくことで、
将来のさらなる発展に繋げる年でもあります。
■過去、甲辰の年は
東京オリンピックが開催され、経済成長で
先進国の仲間入りをした1964年。
白人が支配していた世界に大きな影響を与えた
日露戦争開戦の1904年。
共に日本の繁栄の屈折点となるような年でした。
■このような、時代のうねりの中で、筆者は
以下の5つを基本方針として、意識~選択して
まいります。
1,始める
2,挑戦する
3,習慣実践を継続する
4,目的と理想を確認し続ける
5,量より質
上記、1と2は昨年まで根をはること、堅実性を
第一としてきたことから、180度転換します。
ただし、旧暦の新年である2月の節分以降から
切り替えです。
上記3~5は、今までの継続ですが、
さらに深耕をすすめます。
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
本年、ひとりでも多くの人が
この世に生まれてきてよかった
と思える年になりますように・・・。
日々是新 春木清隆
―――――――――――――――――――――
【年頭自警】
一、年頭まず自ら意気を新たにすべし
二、年頭古き悔恨を棄つべし
三、年頭決然滞事を一掃すべし
四、年頭新たに一善事を発願すべし
五、年頭新たに一佳書を読み始むべし
<意訳>
一、まず自らを奮い起こして意気を新たにし、
二、過去の出来事に対する悔恨の気持ちを捨て、
三、断固たる決意をもって、滞っていたことを片づけ、
四、世の中への貢献につながる新たな目標を掲げて達成を決意し、
五、精神を高めるような良書を新たに読み始める。
(安岡正篤 陽明学者 1898年~1983年)
―――――――――――――――――――――