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考える・書き出す

考える・書き出す



■先週、顧問先の若手(主に30代)幹部6名と
対話の時間をもちました。


目的は、若手幹部の抱える課題解決と、
彼ら彼女らのライフプラン・キャリアプランの
解像度を上げることです。


日ごろ、目標達成と部下指導などに忙殺され、
ゆっくりと立ち止まって考える余裕の少ない
幹部諸氏にとって、新たな気づきが少なからず
あったようです。





■この対話は1on1(ワンオンワン)ともいわれ、
先述した目的のほか、全社最適の施策の導きや、
話を聴いてもらった幹部が、対話のあり方と
やり方を体感し、自分の部下との対話に活かす
ことで、望ましい組織風土の醸成につながる
作用もあります。




■筆者は、事業会社の経営に携わっていた時から
この対話を大切にしてきました。


対話のあとに行うのは対話の振り返りです。


録画画像を観るように対話の情景を思い出し、
相手や自身の感情や価値観などを書き出して
いくのです。


書き出しながら振り返る(感じる・考える)。


豊かな未来をつくり出すために、

<書き出す>

<振り返る(感じる・考える)>

ことは、とても意義深いことだと実感しています。




■スマホが世の中に出てから約15年。


私たちが接する情報量は、スマホ以前の
数百倍以上の感覚があります。


首都圏の電車に座り、前を見ると前に座って
いる人全員が、スマホを見ている光景は珍しく
ありません。


そして、両脇の方の画面を見ると、ゲームに
興じるか、漫画やニュースを見ています。





■また最近は、時間効率を上げることをタイパと
表現し、何らかの課題解決にスマホからの情報を
頼りにする傾向もあります。


筆者自身も、見知らぬ土地での道案内などスマホに
助けられています。


そのような背景から、何かの課題に直面すると
自分の頭で考えずに、スマホにある誰かが書いた
簡単で分かりやすい答えに飛びついて、課題が
解決したような錯覚に陥りがちです。




■たしかに、スマホは便利な道具ですが、
その中に、人生や仕事、あるいは対人関係の
課題解決の正解があるとは思えません。


なぜなら、人生も仕事も、その人固有の条件や
環境の中にあり、なにより、その人が何をしたいのか
何をもって幸せを感じるのかで解が異なるからです。


そのような、観点から、大切なことを考える際
自身のなかにある正解を探すために、
書き出すという行為は地味で面倒くさいことですが、
非常に有意義なことを再認識した次第です。


以上、最後までお読みいただき
有難うございました。

今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。


日々是新 春木清隆

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「考える」ということばを聞くが、
私は何か書いているときのほか考えたことはない。
モンテーニュ(哲学者 1533~1592年)

考えることは最も過酷な仕事だ。
だからそれをやろうとする人がこんなにも少ないのだ。
ヘンリー・フォード(アメリカの企業家  1863~1947年)
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