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人としての自然なすがた

人としての自然なすがた


■今週の日曜日、近所のご夫妻3組と一緒に
計4組で、地元主催のマラソン大会10kmの部に
参加し、爽快な汗をかいた後に、歓談と会食を
楽しみました。


このイベントは15年ほど前から続けています。


「遠くの親類より近くの他人」という言葉が
ありますが、子どもをつうじてご縁をいただき
このような豊かな人間関係をつなげていることに
心から感謝です。




■今年の夏、自宅から南に走って10㎞ほどの
船橋市内にある縄文時代の遺跡に行ってきました。


その遺跡は、野球場の1.3倍ほどの広さの平らな
土地に数軒の住居の跡があります。


夏の夕方、7千年前の遺跡に立ち、当時をおもうと
今頃、家族で火を焚いてご飯を作っている
時間だな~

おとうさん、おかあさん、こどもたちが、
温かいごちそうができるのをみな笑顔で
すごしている情景がうかんできました。


そこにある展示物の中に、3歳位の子どもの
手形がついた土器を見つけたとき、

それを作った親ごころや、子どものすがたを
想像して、とてもあたたかい気持ちになりました。





■以前、学生時代から就活の相談などで交流の
あった方と、就職後半年ほどして再会したときの
話です。


その方は、真面目な人柄で、学業も部活動も優秀
な結果を残され、誰もが知っている大手企業に
入社されました。


近況をお聞きすると、
『会社は辞めました。』

(中略)

あれ、どうした?問うと
『みなさん、イジワルでした。』


と言われたのです。


たくさんの方が働く大企業ですが、その組織の
おおくの人が余裕のない状態になっているの
だろうと、想像しました。





■現在、働いている人の90%以上は、
会社勤めの人です。


今から80年ほど前の戦前、その割合は
約50%で、残りは自然と共存するお百姓さんや
漁師さん、あるいは山で木を切り出す仕事を
している人たちでした。



先ほどご紹介した縄文時代は、今から
13,000年くらい前から2,300年くらい前まで
約1万年間続いた時代です。


80年÷13,000年=0.6%


長い歴史の中で、私たちはなにか大切なものを
忘れているような気がします…。




■縄文時代のむかしから、自然に囲まれた私たちは
一人では生きられなかったはずです。


だれかを助け、だれかに助けられる。
助け合いが、私たちの、


人としての自然なすがた


なのではないでしょうか。


「やさしく」

「あたたかく」

「人の心に寄り添える」・・・



くわえて、大切な家族や、仲間をまもるための


「たのもしさ」


エラそうに書いていますが、筆者自身、
まったく身についていません。



しかし、それでもあきらめずに、

少しずつ、少しずつ、

「たのもしく」

「人の心に寄り添える人」

になれるよう

歩めたらいいなと思っています。



以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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耳が聞こえなくても「聞こえる」ことばであり、
目が見えなくても「見える」ことば、
それが『やさしさ』というもの。

マーク・トウェイン / 小説家
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