習慣の力
習慣の力
■今週の日曜日は妻と共に、以前、友人から
紹介された方の講演会に参加してきました。
前回の講演会で、初めて演者に接し、その熱誠に
とても感動したので、ぜひ妻もと誘い、同じ情報
を共有することができました。
妻とは、子育てはじめ、本や、走ることなど様々
なことを分かち合うことが多いので、有り難い
ことだと思っています。
■本欄では、習慣の力について情報共有します。
6年ほど前から顧問をしている会社の創業社長は
1945年の御年78歳です。
この方は中年期に重い病を得て、以来、20年
以上、定期的にスポーツジムに通われています。
お話をお聞きすると、ジムへ行くのは休館日以外、
土日も含め毎日。
帰宅後、軽く晩酌をする量も一定で、就寝~起床
時間も変わらないそうです。
さらに、毎週土曜日は、自宅から離れたご自身が
所有される別荘で、一人で過ごされることを習慣
にされています。
78歳と、同級生の多くがリタイヤされる中
現役でバリバリと過ごされているその因は、
ジム通いに象徴される、習慣実践であることは
間違いないようです。
■渋沢栄一のその著書『論語と算盤』で
習慣について以下のように述べています。
<習慣とは、人の平生における所作が重なりて、
一つの固有性となるものであるから、それが自ず
から心にも働きにも影響を及ぼし、悪いことの
習慣を多く持つものは悪人となり、良いことの
習慣を多くつけている人は、善人となると
言ったように、遂にはその人の人格にも関係して
来るものである。ゆえに何人も平素心して良習慣を
養うことは、人として世に処する上に大切なことで
あろう>
<また習慣は、ただ一人の身体にのみ付随して
いるものでなく、他人に感染するもので、
ややもすれば人は他人の習慣を模倣したがる。
この他に広まらんとする力は、単に善事の習慣
ばかりでなく、悪事の習慣も同様であるから、
大いに警戒を要する次第である。>
要は、
・いい人生を歩みたければ、良い習慣を行うこと。
・良い習慣も、悪い習慣も他人に伝染する。
ということです。
■一般的な人や会社では、緊急かつ重要な
第1領域を済ませることすら不十分な状況が
常です。
一方、長きにわたり堅調な成長を示している
会社と経営者は、緊急度は低いが、重要度の高い、
いわゆる第2領域と呼ばれる習慣の力を知悉し、
実践し続けています。
この第2領域とも呼ばれる習慣実践は、
今、やっても、やらなくても
痛くも痒くもない事柄がほとんどです。
地道にコツコツとやった人や会社と、
やらなかった人や会社では歴然とした差が
つくもので、今回、ジム通いを続けられる
社長から、その実例を改めて感じた次第です。
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。
日々是新 春木清隆
―――――――――――――――――――――
習慣は太い縄のようなものだ。
毎日1本ずつ糸をひねり続けると、
やがてそれは、断ち切れないほどのものになる。
ホーレス・マン(教育者1796~1859年)
―――――――――――――――――――――