一念通巌(いちねんつうがん)
一念通巌(いちねんつうがん)
■先週は、妻のふるさとである鹿児島へ4年ぶり
の墓参に行って参りました。今回は、妻の実家の
お墓のほかに、妻のご先祖さまである肝付
(きもつき)家の城址を初めて訪ねました。
鹿児島市街から車で2時間。
肝付家の城址は、しばらくの間、人が入った様子
がないような茂みの奥にあり、山中には本丸跡
はじめ、肝付家の軍神を祀る神社や、加持祈祷所
などが点在していました。
また、山を降りて周りを散策すると、薩摩藩で
用いられた古流剣術である自現流発祥の地や
日本最初の禅寺あとの看板に出会いました。
この地に初めて来て、20代から断続的に武道を
続け、30年以上瞑想を続けている自分との
共通点。さらには当日、朝から雨が降り続いて
いましたが、城址の麓に着くとピタリと雨が止む
など、不思議なご縁を感じる墓参となりました。
■同じく先週、コロナ禍でお休みしていた
支援を再開しました。
これは会社の一部門に対する取り組みで、
事業開始から5年間、赤字だった部門の黒字化が
当初の命題でした。
2018年9月から2020年1月の約1年半
支援し、この度の再会につながります。
この事業部門は、現在、当初目論んでいた黒字が
常態化しました。
今回は、更なる目標ならびに課題の設定と、
その実現に向けて諸施策の立案と実践支援が
主な活動内容になります。
■この事業部門が、黒字常態化した理由は種々
ありますが、ここでは3点に絞りご紹介します。
1、強みに立脚した計画の立案
事業計画を立てる場合、多くの経営の教科書に
強みに立脚すると書かれていますが、実践となる
と「?」がつく事例が少なくありません。
この事業部門の場合、事業責任者の半生の振り
返りから、価値観〜強みを基底として、
彼の腹落ちする骨太の計画を立案しました。
2、マネジメントサイクルの実践
これも多くの方がご存知ですが、実践となると、
振り返りが、おろそか、もしくは不十分な事例が
ほとんどです。
このケースの場合、休止するまでは、毎月、
徹底的に仮説の検証と、次なる打ち手を決めて
マネジメントサイクルを回していきました。
3、事業責任者のオモイと継続努力
この事業責任者は、継続力が強みです。
この事業の成否が、自身と家族の幸せに直結
することが計画段階で強く再認識できたことが、
より力強い取り組みの継続につながりました。
■このように教科書や他社事例を自社で活用する
場合、当初の目標を達成するには2つの点に留意
すると達成確率が高まります。
1, 自社(自分)に合った内容にアレンジする
2, 強いオモイで継続する
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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一念通巌(いちねんつうがん)
確固たる信念と真剣さがあれば、
どんなことでも成し遂げられるということの喩え。
「一心岩をも通す」とも言われる。
(出所:『史記』李将軍伝)
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