業務フローを書き出す
業務フローを書き出す
■8月26日の土曜日、4年ぶりに地元の
花火大会が開催されました。
隣人・友人たちが、わが家のルーフテラスに
集まり、BBQの後、久しぶりの花火大会を
楽しみました。
■先週、かかわっている会社の幹部会議でした。
この会議では幹部各位が書かれた月次レポートを
ベースに協議を進めています。
このレポートの最初の欄が<お客様の声>です。
毎回、この<お客様の声>から貴重な気づきを得、
よりよい会社運営につなげています。
今回、お客様から頂いた声の概要は
<コールセンターの対応に不満>
でした。
■幹部の皆さんの意見を聞くと、担当者の特性や
仕事への意識について意見交換されていました。
このような、不具合や苦情に対して、担当者の
特性や仕事への意識に議論の方向が向うのは
この会社だけでなく、多くの会社で見受ける
状況です。
しかしながら、この方向で論じているだけでは、
対応策は<担当者に注意>という結論で
同じような不具合や苦情は何度も起きます。
■ここで必要なことは、
何故、そのようなことが起きたのか
<業務フロー>に書き出すことです。
業務フローとは、現場で行っている業務の
プロセスを可視化した図のことで、業務プロセス
を見える化する道具です。
■筆者は、株式公開責任者として、業務フローが
会社を強くするために、非常に役立つことを体験
しました。
株式公開の審査は、主幹事証券会社からの膨大な
質問に回答を書き出しヒアリングに答えることを
何度も繰り返します。
その過程で、上場審査基準に満たないと判断
された場合は、審査は即時中止となります。
■業務フローは、過去または審査期間に生じた
不祥事やトラブル等について発生の経緯や原因に
ついて理解し、説明するための資料です。
生じた不祥事やトラブル等の原因は、多くの場合
規程の整備不良や運用の不完全、不徹底です。
この運用の不完全を確認~改善するために
業務フローを書き出します。
■再発防止策として規程の見直しまたは運用の
徹底を実施し、不祥事またはトラブルが発生
しないことが確認されます。
要は、<この会社、大丈夫か?>という世間様の
疑念に対し、<大丈夫です。>と胸を張って
言えるための道具の一つが<業務フロー>です。
■筆者は、株式公開の目的を、会社を強く、
しなやかにするため、と捉えていましたので、
不具合や苦情は、会社の成長や変革のチャンスと
心底感じています。
以下の状況にある会社は、業務フローを書き出し
衆知を集めて対応することをオススメします。
□ 業績が足踏み状態
□ 同じような不具体・苦情が絶えない
□ 生産性を上げたい
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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読むことは人を豊かにし、
話すことは人を機敏にし、
書くことは人を確かにする。
フランシス・ベーコン(哲学者 1561~1626年)
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