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長寿企業を目指して

長寿企業を目指して


■この三連休は富士山の麓で、
セミナー(受講する方)でした。

自然豊かな環境の中で、
向上心あふれる人たちと共に、
上質なコンテンツに接することができました。

受講概要は、理論〜実践〜対話〜内観をとおして


「いかによく生きるか」


を観じるものと受け止めました。
この学びから、新たな習慣を3つ以上取り入れ、
人の役に立つよう活かして参ります。




■受講したセミナーを提供している組織が、
世界中に末広がりに永続していることから
今回は長寿企業にかんする内容を共有します。


皆さんご存知のように会社の未来は
1、存続発展
2、売却
3、倒産(清算)
のいずれかです。

最近、起業の目的が、会社を売却し、お金を得る
ことになっている事例によく接します。




■一方、筆者の周囲の人たちは
会社経営の目的は、社員とその家族の
幸福を追求し、実現することにある。

社員が最も大切にしている家族を路頭に
迷わせないためにも事業の継続が必須である。

よって、成長や業績は企業にとって目的ではなく、
継続のための手段であると、愚直一途に取り組んで
いる方たちです。

かかわっている会社の中には、創業70年を
超える会社が3社ありますが、3社ともに
創業以来、コロナ禍など一時を除き黒字経営を
続けています。




■ご存じの方も多いと思いますが、世界で最も
長寿企業が多いのは日本で、創業100年を超える
会社は3万社を超えています。


(出所:https://consult.nikkeibp.co.jp/shunenjigyo-labo/survey_data/I1-03/)

この要因は、日本が海に囲まているという地理的
条件やなど、種々挙げられていますが、本欄では、
古典からその要因を探ります。




■江戸中期の思想家 石田梅岩は
「正義と経済の両立」をとなえました。

その教えは、「石門心学」と呼ばれ、商人だけで
なく、広い範囲の職業や取り組みにも受け入れら
れ、持続可能な経営の先駆けとなっています。

また、「家」の存続を重要視し、将来を見越して
仕事に取り組む姿勢を求めました。

彼の考えは現代の日本人の生き方にも影響を
与えており、日本人の勤勉さや復興への努力の
気質にも影響を及ぼしていると言われています。




■心学では、持続的繁栄のために『心学五則』
という基本項目がまとめられています。

それは
『持敬』、『積仁』、『知命』、『致知』、『長養』の
五則からなりますが、ここでは第二則『積仁』の
仁を積むための『八則』をご紹介します。

第一に、怒りの心を断つべし。
第二に、誹謗(ひぼう:人をそしる)の言を出すべからず。
第三に、驕慢(きょうまん:おごりあなどる)の心を断つべし。
第四に、みだりに財宝を費やすべからず。
第五に、人に接る(まじわる:接する)時、常に顔色を柔和にすべし。
第六に、言を謹んでみだりに悪口などすべからず。
第七に、若(も)し家に害なき所の財宝あらば貧者または乞食などに施すべし。
第八に、物の命を惜しむべし。  


こう書いてみると、恥ずかしくなるくらい
できていない自分に気づきました。
諦めずにコツコツと精進します(汗)


以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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人生の目的は利得ではない。
正直である、正義である。
石田梅岩(思想家 1685~1744年)
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