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経営者との対話

経営者との対話


■先月、10月に地方都市で開催される
マラソン大会にエントリーしました。

エントリーしてから、走る量が増え、
どのようにしたらより良く走れるかを
工夫しながら走るようになりました。

それまで、いかに漫然と惰性で走っていたかが
分かり、目標設定の力を改めて感じています。




■仕事柄、経営者の方との対話の機会が日常的に
ありますが、1対1で定期的に対話している方が、
常時、数人います。


対話の内容は、経営課題はじめ種々雑多ですが、
個人の「価値観の探求」を経る場合が大半です。


■なぜ、「価値観の探求」なのか?
これは「何のために会社経営をしているのか?」
を腹落ちした状態で認識できている経営者が
多くないからです。


先代、あるいはご自身がつくられた経営理念を
お持ちの方が大半ですが、その経営理念
=何のために会社があるのか?
=「何のために会社経営をしているのか?」が
ご本人の価値観と一致していない場合が、少なく
ありません。


この場合、ご本人の価値観を丁寧に探求し
その価値観から醸成された経営理念をつむぎ出す
作業を一緒に行います。


そして、以前からあった経営理念は、そのまま
会社経営の軸として据え置き、新たにつむぎ
出されたものを、「社是」「社訓」「存在意義」
あるいは「フロソフィー」として掲げます。




■「何のために会社経営をしているのか?」
経営者がこの問いに明確かつ、堅い信念をもって
こたえられない場合、何度もなんども、不都合な
状況が巻き起こります。


・業績低迷
・従業員の離職
・心身の不調(自身、周囲)
・幹部の退社
・事故
・自身の失脚
・倒産・・・


これらは、筆者の経験と数多くの会社や経営者を
みてきて、つかんだもので、事例として紹介する
のが、カルロス・ゴーン氏です。


カルロス・ゴーン氏は、ご存じの方も多いと
思いますが、日産をV字回復に導いた名経営者
として、一時メディアにもてはやされましたが、
特別背任罪で起訴され、音響機材搬送用の箱に
隠れて自分のビジネスジェットで密出国し
レバノンへ逃亡した人です。


一生使い切れぬほどの資産をお持ちだった
カルロス・ゴーン氏が


「何のために会社経営をしているのか?」を
真剣に探求していたら、現在の彼は、
今と違った境涯にいたかもしれません。





■ここまで書き進み、経営において「経営者の心」の
大切さを再認識しました。


下表、"真"経営ピラミッドの考え方は、
筆者の実務経験と研究から得られた
経営に対する「岩盤信条」です。


すなわち、一般的な経営では数値と状態を変化
せしめるために制度・戦略・戦術について検討し
手を打ちますが、"真"経営ピラミッドの考え方
において何より大切なのは「経営者の心」である
ことです。


この概念は、水が高いところから低いところへ
流れるが如く、「法則」と言っても過言では
ないと確信しています。




■私たちの心には日々のできごとによって、
雑草のような気持ちが毎日生まれます。

この雑草としっかりと向き合い、一本一本、
丁寧に、手で抜き取るような作業が私たちを
成長させてくれるような気がします。


以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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道に迷い込むことによって
逆に自分が本当に進みたい道が
はっきりと見えてくるということは
多いのではないでしょうか。
林真理子(作家 1954年~ )
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