『人を大切にする経営』
■先週の金土、16日・17日と関係している
会社の幹部合宿でした。
物理的に会社から離れ、自然豊かな環境の中、
忙しい日常から開放された社長以下、10名が
参加し、普段、話し合えないような内容が対話
でき、非常に中身の濃い合宿となりました。
(合宿会場に併設されたゴルフ場の夜明け前)
■昨日(6/20)、中央区新富町での仕事の
合間、昼食を食べに外に出ました。
長い列をなしている店が何軒かあり、そのお隣や
ご近所の店で、行列のある店と同じような料理
を出しているお店が閑散としている状態を見て
感じることがあり共有します。
■それは、
『人の採用できない会社はなくなる』です。
皆さん既にご存知のことですが、求人に関する
情報を以下に整理します。
下表は従業員規模別の求人倍率です。
ご覧になってお分かりの通り、直近の求人倍率は
従業員300人以下の8.62倍に対して、300人~
999人が1.22倍、1000~4999人が1.08倍、
5000人以上が0.42倍となっています。
(出所:リクルート)
さらに、職業別で求人倍率をみると、事務的職業
の0.34に対し、保安の職業の6.17、建設採掘の
仕事の5.54など不人気の仕事は、さらに採用が
難しい状態です。
(出所:HRNOTE)
■昨日の昼食時の飲食店のように、私たちの
まわりの会社でも、人が集まる会社と、集まり
難い会社があります。
こう話すと『ウチは特別ですから』と言われる
経営者がおられますが、何が特別なのかをお聞き
すると、立地・業種・規模などをその理由にあげ
られます。
しかし、世の中には同じような環境で、否、より
厳しい環境で、人を採用し育て上げている会社も
あるのです。
それは、行列の出来るそば屋のご近所に閑散と
しているそば屋があるがごとくです。
(行列に並んでいる人は、なぜすぐ近くの店に入らないのか?)
■企業経営において、この違いがどこから出て
くるのかは、皆さんお分かりのように
『人を大切にする経営』
を実践しているかどうかです。
以前、本欄で「人手不足時代の5つの打ち手」
として以下の5つを共有しました。
1,既存人員の生産性向上
2,業務の見直しによる生産性向上
3,F(女性)・E(高齢者)・D(障がい者)人財の活用
4,求めるスペックの人財を自社で育成
5,労働条件の改善(給与・時間・環境など)
『人を大切にする経営』では上記5つの打ち手の
さらに下層になる組織風土を大切に考え、会社
作りに取り組みます。
それは、働く人たちが、仕事を通して成長し、
幸せを実感できる会社作りともいえます。
先週行った幹部合宿では、その思想が底流に
流れ、共有~対話されていました。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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その人がどんな人かを知りたい時、
その人と同等ではなく下の人をどう扱うかを見ればいい
J・K・ローリング(作家 1965年~ )
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