重荷を背負う管理者たち
重荷を背負う管理者たち
■家族と共に12歳のノーフォークテリア種の
雄犬と一緒に住んでいます。
頑固で、ドンくさいところは飼い主に似て
いますが、彼から学ぶべきことが多くあり
感謝しています。
■先週、関係している会社の30代管理者との
ミーティングがありました。
彼ら彼女らは、経営陣の直下でプレイイング
マネジャーとして働いています。
対話を進めていくと、彼らの現状は、メンバーや
チームのマネジメントに専念できず仕事の時間の
大部分をプレイング業務に割いていました。
さらに、日々発生する突発自体への対応や、
迫られる目標達成と残業時間削減。コンプラ対応、
多様な価値観を持った部下育成などなど、大きな
負荷をかかえながら走っている現状が浮き彫りに
されました。
また、こうした管理者の後ろ姿は、後輩たちに
とって望ましいものではなく、後輩たちの多く
から、『管理者にはなりたくない』との声も
出ているようでした。
■このような現状を引き起こしている要因は
いくつかありますが、その要因の一つは、
管理者に期待し要求する役割や行動が、明確に
なっていない点があります。
結果、それぞれの仕事の進め方が行き過ぎた
自己流に陥り、管理者が時給の低い仕事に
忙殺される悪循環に陥っているのです。
この状態を打破するために、会社は管理者に
期待し、要求する役割を明文化することが
解決策になります。
■管理者の役割を明文化することだけでは
『絵に描いた餅』で終わります。
同時に進めるのは、生産性向上のための
業務フローの見直しと再設計です。
何故なら、現状の業務フローは、会社によっても
バラツキはありますが、概ね数年から数十年前の
業務フローと大きく変化していないからです。
管理者に期待し、要求される内容に大きな変化が
生じている現在、業務フローの見直しは必須です。
■業務フローの見直しは、以下の手順で進めて
いきます。
1,目標と優先順位の設定
2,現状の分析
3,プロセスの簡素化と効率化
4,情報のフローとコミュニケーション
5,スキルと役割の適正配分
6,チームの参画とフィードバック
7,モニタリングと評価
さいごに、経験から、上記一連の課題解決を
成功裡に導くキモを2点共有します。
・経営者(陣)の絶対的支援
・設計段階からの当事者の参画
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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考え方を変えたとき、世界が変わります
ノーマン・ヴィンセント・ピール
(著述家1898~1993)
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