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人財の受け入れと戦力化

人財の受け入れと戦力化


■先週の金曜日、都内での仕事を早く終えたので
東京都写真美術館で開催されていた土門拳の
『古寺巡礼』展をみてきました。


2度の脳出血に倒れながらも、15年の歳月と
圧倒的な精魂を傾けてこの撮影行で生みだされた
作品群を前にして、『後世に残る仕事』とは何か、
を考えさせられる有意義な時間となりました。


■本欄をご覧の方の会社では、この4月に
新入社員を迎えられた会社も多いと思います。


新卒採用の経費は、リクルートが運営する
「就職未来研究所」の調査によると、2019年で
1人当たり平均93.6万円となっています。


また、筆者の周囲では、中途採用は1人当たり
百万円で上出来。ハイスペックの人財の場合、
5百万円~1千万円でも難しい現状です。


中途入社も含め、せっかく入社してくれた貴重な
人財をスムースに迎え入れ、彼ら彼女らの可能性
を存分に発揮してもらうための情報共有をします。




■新たに入社する人(含む中途入社)に対する
プログラムを標準化するための施策例を以下に
示します。


■上記を参考にしていただき、会社の状況に
よって適宜、迎え入れプログラムを標準化する
ことで、以下のような効果が期待できます。


新たに入社した人が
・安心して働けるようになる
・社内文化や組織理念を理解する
・すぐに業務に取り組めるようになる
・モチベーションや成長が促進される
・定着度が高まる
・チームワークが醸成される




■以下、筆者が説く『経営=心+科学』の両面
から、人財の受け入れについて、まず、経営の
ソロバン(科学)の観点から考えてみます。


一般的にサラリーマンの生涯年収は2~3億円と
いわれています。
(本文では間をとって2.5億円とします)


という事は、新卒一人採用することは
長期的視点でみると、2.5億円の投資を
行うことと同じことになります。


労働分配率を50%とすると、新卒が生涯稼ぐ
粗利益は最低でも5億円になります。


新卒が稼ぎ出す粗利益を5億円にするのか
50億円にするのか、500億円以上にするのか
それらに大きく影響するのが、入社時の迎え入れ
環境です。




■次に『経営=心+科学』の『心』の側面から
新たな人財の受け入れを捉えてみます。


永続する中小企業経営の要諦の一つが
『大家族主義経営』であることは多くの
研究論文でも説かれています。


会社において、新たな人財を受け入れるという
ことは、自分の家庭で子供を授かった、あるいは、
弟や妹が生まれるから準備をする、など新たな
家族が増える時のように、自然に振る舞えば
良いのです。


会社において、標準化されたプログラムを
作るのは、会社の規模や組織風土に応じて、
新たに仲間に加わった人たちに対する愛情表現
でもあります。


新たな人財の入社は、会社にとって、
絶好の成長機会です。


本稿が、従来の受け入れプロセスを見直す
材料となれば幸いです。


以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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愛の反対は憎しみではなく無関心である。
マザー・テレサ(修道女 1910~1997年)
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