人手不足と外部人財活用
人手不足と外部人財活用
■先週は、関係している会社の新規投資案件で
沖縄に行ってきました。
沖縄県は、人口145万人に対して、2019年の
観光者数は1000万人を超え、どこへ行っても
誰に聞いても「人手不足」が深刻な課題でした。
一方、アジアをはじめとした国内外からの観光者
は、今後も大いに増えることが予想され、とても
有望な市場でもあります。
■「人手不足」が気になり、建設業を対象にその
状況を調べてみました。
下表は、平成7年から令和3年の建設業就業者の
推移です。
ここから、この業界では平成9年の685万人を
ピークとして、令和3年は482万人と率にして
30%、員数で200万人減少していることがわか
ります。
■更に深刻な状況は、下表の示す通り、就業者の
老齢化が進んでいることです。
年齢階級別で一番就業者が多いのは65歳以上で
52.6万人です。
そして、60歳以上の就業者が全体の約25%を
占めています。
このような状況は、他の業種においても概ね
同じようなものではないでしょうか。
■戦後から、高度経済成長期までは、売り手が
買い手を選ぶことができました。
その後、モノが潤沢になり、お客様が会社を選ぶ
ようになり、現在は、働く人が会社を選ぶ状況に
なりました。働く人に選ばれない会社は、存続が
難しい時代です。
このような人手不足時代への対応として、
以前の小欄で、人財活用と生産性向上の観点から
「5つの打ち手」としてご紹介しました。
https://www.hibikorearata.co.jp/blog/everyday/entry-329.html
■今回は、人手不足時代に外部人財を活用し、
経営課題を解決している事例をご紹介します。
福岡県太宰府市の和菓子製造、販売業の
梅園菓子処は従業員20名の典型的な中小
企業です。
この会社では、会計ソフトとPOSレジの導入
から数字の洗い出し行うことから始め、自社で
ECサイトを構築しています。
ECサイトは当初、社内に専門家もいないので
大手web制作会社に依頼していましたが、
対応の遅さと、コスト高で困っていました。
■そこで細かな修正やスピーディに対応してくれる
人財を外部に求めたところ、クラウドソーシング
というビジネス形態があることが分かりました。
クラウドソーシングとは、企業や個人がインター
ネット上で不特定多数の人に業務を依頼する
ビジネス形態です。
そこで、ECサイトの総合プロデューサーや
マーケティング、制作など非常に高いスキルを
有した人財を活用し、課題解決につなげることが
できました。
■クラウドソーシングで発注できる業務は、
システム開発や設計、翻訳関連、デザインなど
専門性の高いものから、データ入力など誰でも
できるものまで、幅広くあります。
クラウドソーシング活用のメリットとして
1,自社に不足する 経営資源の補完
2,必要な時にのみ発注可能
3,質の 高い成果物の受取
4,仕事のスピードアップがあります。
筆者は、経営資源が潤沢ではない中小企業が
クラウドソーシングの利活用で、課題解決の
選択肢と可能性が広がると考えています。
今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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他人と最もうまく協力できる人が最大の成功を収めることになる。
アンドリュー・カーネギー(実業家1835~1919年)
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