情報を考える
情報を考える
■わたしたちは、意思決定する際に
自身が持つ情報を基に行います。
しかし、正しい意思決定のために、自分が持って
いる情報に偏りがないかというと、自信をもって
YESといえる人はどれほどいるでしょう。
例えば、マスコミは、真実を伝えることがその
使命ですが、シガラミに囚われ、その役目が
機能していない場合が少なくないように感じます。
■自社の中での情報も然りです。
実際、私が働いていた一部上場企業でも、
社長の周辺の人たちが、正確な情報を上げること
を怠り、社長が“裸の王様”状態になったことが
会社凋落の主因となりました。
「正確な情報を上げることを怠り」と
書きましたが、多くの場合は、
「正確な情報を上げ難い」状況がその真因です。
その状況を作り出しているのは社長です。
そのような社長には以下のような特徴があります。
・自分にとって心地良い情報しか聞きたくない
(私も含めて人にはこの傾向があります)
・自分から情報を取りに行っていない
(めんどうくさい。情報は下から上げるのが当たり前という間違った認識)
・人の話を聴くことが苦手
(怠慢、傲慢)
■また、私たちは何事も常に同じ状態にすること、
すなわち固定化しがちです。
何故ならそのほうが楽だからです。
そんな事態を回避するために、
日頃からの仕組み作りや訓練が必要です。
有効な手段として
1)多種多様な人と付き合う
→この2週間以内で、初めて出会った人と10分以上会話しましたか?
2)日頃から新たな体験に挑戦する
→この2週間以内に、<新たな挑戦>と言えることをしましたか?
→この2週間以内に、<新しい情報源>に接しましたか?
3)日々省みる
→日記など省みる習慣がありますか?
以上、今日も皆さまにとって
素晴らしい一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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経営者と知識労働者にとっての唯一のツールは情報である。
ピーター・ドラッカー
(経営学者 1909〜2005年)
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