過剰なハラスメント回避
過剰なハラスメント回避
■先週、睡眠時無呼吸症候群の検査のため、
仕事が終わってから、新宿の睡眠呼吸器
内科クリニックに1泊してきました。
保険が効かないため1泊3万円(涙)
結果は、中等症の睡眠時無呼吸症候群と
診断されました。
内容は、睡眠中、1時間に平均22回の無呼吸が
確認され、しっかりとした睡眠がとれていない
ようです。
自覚症状は全くありませんが、家族から、
寝ている間、心配になるほど呼吸が止まって
いることがある。と言われ、受診しました。
ご存じの方も多いかと思いますが、睡眠時無呼
吸症候群は、自覚症状がなくても、放置すると
多くの疾患を引き起こす可能性が大きいようです。
■今週、大手企業の人事担当役員と面談しました。
テーマは、過剰なハラスメント回避についてです。
ご存知のように、2020年6月1日より施行された
改正労働施策総合推進法は、職場のパワハラを
防止する義務規定が含まれています。
通称「ハラスメント防止法」と呼ばれるこの法律
により、2022年から中小企業含めて、ハラスメント
防止の施策は、全企業の義務となっています。
■このような背景の中、面談した大手企業では、
管理職がハラスメント含むコンプライアンス
順守のための研修を受講しているが、受講した
管理職が、ハラスメントを回避することを過剰に
意識し、結果、部下との距離感が生じ、部下育成
がおろそかになっていることが課題になっている
とのことでした。
一般的にハラスメントをテーマとした研修内容は、
ハラスメントの「防止」と「対策」に偏っており、
部下とのコミュニケーションまで含んでいる
研修はそう多くありません。
人事担当役員との面談では、研修内容について
対話し、今後は、ハラスメント意識を高めていく
と共に、部下育成の観点を忘れてはならないこと、
そのために、傾聴の姿勢とスキルの向上のため、
対話のロールプレイを盛り込むなどを決めました。
■年の瀬を迎え、本日が仕事納めの方はじめ、
何かとあわただしい日々をお過ごしの方も
多いと思います。
今年も多くのことが起こり、激動の年ですが
来年は、ウクライナの戦争が早く終わるなど、
良い年であることを心より願っています。
今年も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
日々是新 春木清隆
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他人と戦争をする者は、
自分自身との平和を築いていない
ウィリアム・ハズリット(著作家 1778~1830年)
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