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『継続は力なり』

『継続は力なり』


■今週の日曜日、近所のご夫妻3組と一緒に
計4組で、地元主催のマラソン大会10kmの
部に参加し、爽快な汗をかき、会食と歓談を
楽しみました。


このイベントは15年ほど前から続けている
もので、心身の健康の定点観測や、豊かな
人間関係を醸成する上で、『継続は力なり』の
言葉を改めて感じる一日になりました。




■走っている途中は常に何かを考えています。
仕事の課題を考えているときなど、突然
「そうか!」と一気に道がひらける経験を
少なからずしています。


「内省」という言葉があります。
リーダーシップの研究で、個人がリーダーへと
成長する要因として「内省」が重要であるという
示唆や指摘は多くの研究者によってなされています。


「内省」とは、広辞苑によれば
「自分の思想、言動などを深くかえりみること。反省」とあります。

岩波哲学・思想事典によれば
「自己の心的過程を自ら観察すること」とあります。

いずれの定義にも自らが主体となって、
自らを客体化する認知的な行為であることに
共通点があります。




■現状、多くのマネジャーは、自らもプレイヤー
としての数値責任や業務をもっています。
その上で、価値観や雇用形態の異なる多様なメンバーと
共にチームの責務を果たすことが求められています。


また、昨今はテレワークや感染拡大防止策などで
メンバーとのリアルな対話機会も減っています。


そして、自分の考えが正しく伝わらず、会社から
期待し要求されていることに応えることが出来ない
自分の不甲斐なさに心を痛めている方が多いと
感じています。




■マネジャーの現状課題をお聴きすると
以下のような内容が大半です。

・現業の処理と効率性改善に追われ、次の一手を
考えるような時間がない

・積極的傾聴や1on1ミーティングのやり方などを
学んだが、実際はうまくいかず、どうしていいのか
分からない

・方針や業務分担をしっかり伝えているつもりだが、
メンバーの指示待ち姿勢が変わらない

・結局、自分でやった方が早いので、
自分が部下の仕事をしている




■このような状況の中で、マネジャーの皆さんが
自身の成長に取り組むために、まず、大切なことは、
手段や知識を学び、初めから上手くできる人はいない。
という認識を持つことです。


自転車や水泳は、そのやり方を書いてある本をいくら
読んでも、もしくは、その動画や講義を何十時間
聞いても、実践しなければ上達しないのと一緒です。

自転車や水泳は、何度も転び、ヒザをすりむき、
あるいは、大量の水を飲みながら体得してきた
ことと同じです。



「知識は経験を通じてのみ技術となりうる」と私が
唱えているのは、このような考え方が根底にあります。




■「内省」を深めるためには書くことが大切です。
経験した出来事について、どのような感情を抱き、
どのような意味を感じ取りながら、自分なりに
納得したうえで行動を取ったのか。


「内省」は、こうした問いかけを、繰り返す
ことで深められます。

繰り返すこと、すなわち習慣化することです。
『継続は力なり』
コツコツと続けていくことの効能を
再認識した次第です。



今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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がんばってくたびれちゃいけません。
くたびれないようにがんばらなきゃ。
永六輔  (作家 1933~2016年)
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