断捨離を考える
断捨離を考える
■先週は25日(金)~27日(日)と御殿場
高原で、2泊3日の断食合宿に参加してきました。
数年前から、16時間程度、食べ物を摂らない
ファスティングを毎月10日ほど。
同じく3日間のファスティングを年2~3回程度
行っています。
年齢のせいなのでしょうか、食事を摂らないと
消化器官が休まることや、心身ともに軽やかに
なる実感があり、定期的に行っています。
■禅堂で行う今回の断食合宿は、過去数回体験
しており、約3年ぶりの参加でした。
断食と言ってもそれほどストイックなものでは
なく、途中で酵素ジュースや黒砂糖などを
いただきながらですので、空腹感はさほど
感じません。
導師は、14歳で出家。以来20年間、京都の
臨済宗の寺で修行。 34歳のとき寺を離れ、渡米。
ハーバード大学で修士号、および
ペンシルバニア大学で博士号を取得し、
プリンストン大学准教授、国立シンガポール大学准教授、
東京外語大学教授、広島大学大学院教授などを
つとめた方が行い、宿泊は併設する温泉付きホテルでした。
11月27日 禅堂から見た朝焼けに染まる富士山
■合宿に参加した3日間、固形物を摂らないことと
パソコンは携帯せず、スマホも3日間で5分程度の
接触でした。
これらの経験で、経営の観点から、感じたことは、
2つの断捨離(だんしゃり)の必要性でした。
1番目の断捨離は、モノの断捨離です。
会社には、創業からの年月で多くのものが堆積
しています。
新しいものは余白がなければ入り込めません。
まずは、不必要な物品の処分。
並行して、組織内の慣行や、ルーティンワークはじめ
事業(営業)領域、商品、在庫、債権などの見直し
そして、組織図をゼロベースにして再検討などです。
■2つ目の断捨離は、デジタル断捨離です。
便利なインターネット。
日頃、何かあると、否、何もなくても
ついついそこに答えを求める自分がいます。
道具として便利なインターネットですが
有意義な情報から、そうではない情報まで
現在は「情報過多の情報不足」状態。
ネット上に存在するおびただしい情報量は
既に私たちの情報処理能力をはるかに
超えている感があります。
自然の理にかなった解は
インターネットの中にはなく
私たちの中にあることを再認識した次第です。
手軽で便利に得たものと
時間をかけて得られたもの
今までの経験から
宝となるのは間違いなく
後者です。
今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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もったいないようだけど、捨てることが、一番巧妙な方法だね。
捨てることを惜しんでいるヤツは、いつまでたってもできないね。
本田宗一郎(実業家 1906~1991年)
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