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人を育てる

■今週の日曜日、6月から20年ぶりに再開した
空手の型の試合に参加し、優勝することが
できました。

当日の食卓で、家族に祝福してもらい、
初心に帰り、子どもたちと一緒に汗を流し、
雑巾がけをしながら稽古してきたことに
一つの区切りがつき、これから更に精進しようと
気持ちを新たにした次第です。





■空手の試合に参加し、日本古来の『茶道』や
『柔道』など、『道』のつく伝統技術や武道など
について考える機会になりました。


それらに共通しているキーワードは、
・心技体を重視
・師匠と弟子
・階層組織
・生涯精進
・技芸の伝授などがありますが


これらが背骨となって、初心者から達人の域の人
まで、人が育つシクミを有していることと、

現代においては、組織として永続するための
ビジネスモデルとしても学ぶべき点が多いと
考えます。




■『人を育てる』をビジネスとして考えた場合、
思い浮かぶ会社はマクドナルドです。


ご存知のようにマクドナルドは日本一の
外食企業で、その概要を会社IRページでみると
以下の数値が確認できます。


売上高 6,520億円
営業利益 345億円
自己資本比率 74.7%
店舗数 2,942店舗
来店客数 14億人
在籍クルー数 19万人
公式アプリアクティブユーザー数 2,300万人/月
1店舗あたり平均月商 1,800万円




■1971年、日本での創業以来50年以上に
わたり、成長し続けているマクドナルドの
発展の要素は、日本での創業者である藤田田
(ふじたでん)氏の経営手腕はじめ、いくつか
ありますが、


マクドナルドのアメリカの創業者
レイ・クロックの残した言葉である


「私たちはハンバーガーをお客様に提供する
ビジネスではなく、ハンバーガーを提供する
ピープルビジネスである」の言葉を継続して
具現化しているところが大きいと思料します。


「ピープルビジネス」を直訳すると
「人びとのビジネス」になります。




■マクドナルドが「ピープルビジネス」であり
クルー(パート・アルバイト)が事業の中核で
あると認識し、クルー(パート・アルバイト)を
大切にしている事例をご紹介します。


・人の呼び方はだれでも「さん」づけ
・丁寧な言葉で仕事を「お願い」する
・クルーの満足度調査を定期的に実施
・1号店開店の1ヵ月前に開講したハンバーガー大学
・入社後、段階的に学ぶこと、成長することが実感できる「クルー・デベロップメント・プログラム」がある
・このプログラムはデジタル化され、動画も含めたコンテンツは外国人クルーのために多言語化されている
・全国のクルーがそのスキルを競う
「オール・ジャパン・クルー・コンテスト」を毎年実施
・各店舗では毎年3月、マクドナルドを卒業するクルーの新しい門出をお祝いするイベントを実施
・退職面談の実施
・卒業したクルーが集まる機会を作っている




■上記は、クルーに対する施策の一例です。


マクドナルドがクルーを大切にすることで
毎年、万人単位で入れ替わるクルーの約半数が
自社のスタッフに知人や友人を紹介してもらう
リファラル採用であることが、マクドナルドの
クルーは働くことに満足と誇りを感じている
証左といえるでしょう。


『人を育てる』
改めて見直してみたい大切な
テーマではないでしょうか。


今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。


日々是新 春木清隆

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何でもそうですが、
大事にしなければ逃げていってしまいます。

お金を集めたかったら、お金を大事にしなければならない。
物を集めたかったら物を大事にしたらいい。
大事にしたら必ず集まってきます。

人の場合も、よい人財が欲しいなら、
人間を大事にするべきだということです。

船井幸雄(1933~ 2014年 経営コンサルタント)
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