激動に備えて
激動に備えて
■先週末は、自己探究を深めるワークショップ
(受ける方)でした。土日の2日間、全国から
参加した方たちと豊かな時間を過ごすことが出来
価値ある気づきを得て、心新たにしました。
■日本の経済概況について
本欄で何度かお伝えしています。
https://www.hibikorearata.co.jp/blog/everyday/entry-284.html
https://www.hibikorearata.co.jp/blog/everyday/entry-209.html
残念ながら、円安、インフレともに現実の
ものとなり、この先の不透明感は増しています。
円安は、過去5年以上横ばいの状態でした。
昨年12月、本ブログで円安懸念をお伝えした
時は、1ドル=113円でしたが、2022年3月
から下がり始め、本日現在、1ドル=148円と
30%以上の円安が進んでいます。
■筆者は、マクロ経済の専門家ではありませんし
不安をあおることは真意ではありませんが
私たちを取り巻く外部環境が、経済環境をふくめ、
更に大きく変化すると観じています。
そこに至るには、種々の情報源がありますが
ここではその中から一つだけご紹介します。
それは、歴史研究家の半藤一利氏の説く日本
近代史の歴史観です。
■まず、1865年。長年の鎖国の夢を打ち破る
幕末の大混乱です。
それまで国内だけに目を向けておけばよかった
わが国は、世界の列強から植民地にされる恐怖
から逃れるため、欧米を模倣し、富国強兵・
殖産興業と列強に追いつく上り坂を登って
いきました。
■それから40年。
日本は、当時でも大国であったロシアと戦争状態
になり、勝利します。
日本は列強の一員となり、各国から競争相手
として強く意識されるようになります。
そして日本は、さらに力をつけるべく、軍拡を
進めていくのです。
■さらにそれから40年後の1945年。
軍拡を極めた日本は、第2次大戦で戦い、国内は
焼け野原となり、原爆2発を落とされ、惨敗し、
全面降伏します。
敗戦から40年。
奇跡の復興といわれる興隆を成し遂げ
製造業の輸出を原動力とした経済発展で
1人当たりの国民所得ではアメリカを抜きます。
そして1985年。
日本の輸出力を削ぐことを目的とした
プラザ合意が先進5カ国によって議決されます。
円は、1年間で1ドル235円から150円台と
急激な円高となり、現在、経済衰退の道を辿って
います。
■こうして歴史を俯瞰し、信頼に足る情報源の
知見や、世界情勢などを勘案すると、さらなる
激動があると覚悟しておいた方がよさそうだと
観じる次第です。
このような激動への対処として
周囲の皆さんにお伝えしていることは
以下の3点です。
第1は、社長の心身の健康を確保し、社員とその家族の健康を守る
(習慣の徹底)
第2に、提供品質を最高のものにする
(TOPと幹部の執念)
第3に、新たな挑戦
(財務構造改革、各種開発、運営方法刷新、各種チャネルの見直しetc.)
■どれも当たり前のことです。
しかし、激動の時代だからこそ、今まで以上に、
否、これ以上出来ないほど徹底して実践し続ける
かどうかが次の時代に生き残る手がかりであり、
要諦と考えます。
今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。
日々是新 春木清隆
――――――――――――――――――――――
最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、
変化できる者である。
チャールズ・ダーウィン
自然科学者 1809~1882年)
――――――――――――――――――――――