「未来人材ビジョン」
「未来人材ビジョン」
■この土日2日間(9/10・11)は、オンライン
ワークショップ(受講する方)でした。
主な内容は、内省を促すシンプルなペアワークを
行うことです。
ワークを通じて、ビリーフ(自分の信じている
こと、価値観など)から解き放たれ、絶対的
安心感や、清々しい心の開放感、自身の変化を
実感でき、とても有意義な時間でした。
■経済産業省が2022年5月に発表した
「未来人材ビジョン」が注目されています。
これは、未来を担う人材の育成と確保に
向けた方向性を示すもので、産官学から
選出されたメンバーが編んだ報告書です。
報告書では、未来人材として求められる能力や
スキルは何か、未来を牽引する人材をどのように
育成するかについて提言しています。
求められる能力について、現在は、「注意深さ」
「ミスがないこと」「まじめさ」「責任感」が
重視されていますが、今後、「問題発見力」
「的確な予測」「革新性」などの能力が
重要になると予測しています。
一方、未来人材会議に参加した様々な産業の
経営者からは、これから求められる人材像と
して、「常識にとらわれず、ゼロからイチを
生み出す能力」、「夢中を手放さず一つのことを
掘り下げていく能力」、「多様性を受容し他者と
協働する能力」といった根源的な意識・行動面
に至る能力や姿勢を挙げています。
このように、経営者が人材に求めているのは、
一般的なビジネススキルだけではなく
「非認知能力」であるといえます。
■「非認知能力」と対になる言葉として
「認知能力」があります。
筆者は、『経営=心+科学である』と唱えていま
すが、非認知能力が『心』で、認知能力が
『科学』です。
すなわち、経営において、いかに優秀な技術や
多くの知識を有していても、それを活用する心の
あり方が大切であるということです。
■「非認知能力」は、一般的に幼児期に形成され
るものの、ビジネスパーソンでも鍛えていくこと
は可能です。
例えば、趣味の分野で目標を立て、計画を実施し、
記録していくことで自制心を鍛えることは可能です。
筆者の周囲でも、優秀な経営者は、ゴルフや
マラソン、伝統芸能の習い事などの分野で、
これらのサイクルを回すことを自然に行い
自己陶冶につなげている方も少なくありません。
また、EQ(感情指数)を高め、コミュニケー
ション力を向上させる研修を取り入れる企業も
増えてきています。
最近、筆者が、現場で実感している人材育成や
組織開発の領域での潮流の変化は、
『好きなことに夢中になれる環境作り』
を志向~実践している企業が増えてきている
ことです。
今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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変化の時代には、学ぶ者が地上を制し、
学ぶことをやめた者は、自分の力を発揮できる
世界がもはや存在しないことに気づく。
エリック・ホッファー
(アメリカの社会哲学者 1902~1983年)
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