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Web3.0を考える

Web3.0(ウェブ サンテンレーorサンテンゼロ)を考える



■先週、普段、接触しない人たちと共に
Web3.0について学んできました。
その概要をお伝えします。



パソコンを使い始めたのは1996年
アイフォンは2008年、
アップルウォッチは2015年と
新しいものは、『習うより、慣れろ』の精神で
比較的早めに取り組んできました。




■かつて、Web1.0の時代は、
インターネットの普及で、パソコンを道具として
多くのサイトの文字情報が読めるようになり、
私たちの取り込める情報量が一気に増えました。


それが、Web2.0の現在、スマホを道具として
YOUTUBEなどで動画を視聴し、
あるいは自分で作った動画をアップし
SNSで人とつながり、
ネット通販で買い物をするなど
情報の受発信がストレスなく行え
私たちの生活様式を大きく変えました。


そして、ユーチューバーやデータアナリスト、
アプリ開発者などの新しい仕事が生まれています。




■現在、スマホを持つ人の9割以上が、
毎日2時間以上スマホを使っており、
4人に一人は5時間以上使っている人たちです。


このスマホに依存する現象は、
『ママのスマホになりたい』という
詩や絵本が出版されるような
悩ましい状況もつくり出しています。



■今回、Web3.0について学び、得た私見は
これから数年後には、多くの人が<仮想空間>で
過ごす時間が、確実に増えるだろうということです。


2017年の初頭に、出来たばかりだった
渋谷のVR施設「VR PARK TOKYO」で
体験した仮想空間の世界は
『こんなもんか~』という陳腐な印象でしたが


今回の学びで、これからWeb3.0の世界では
ヘッドセットや専用メガネなどを使って
想像したことが、安直に、没入感をもって
仮想空間で体験できることを実感しました。


それは、このコロナ禍でリモート会議が
日常になりましたが、Web3.0のリモート
会議は、現実の会議と変わらぬ実在感を
感じることができるのです。


よって、現在、スマホを利用している
時間の数倍を仮想空間で過ごす人が増え、
仮想通貨などの普及が進み、
その空間で就職し、遊んで稼ぐ人たちにより
旺盛な経済活動が行われると予想します。




■Web3.0の世界の市場規模は
2020年で56兆円。その後、年率13%超の成長をし
2024年に100兆円を超える予測です。

ちなみに日本国内で最大の市場規模の業種は
自動車・同付属品製造業で72兆円(2019年)です。



すでにWeb3.0(仮想空間)の中では

・土地が○億円単位で売買。不動産ローンも販売

・「ゲーム版のユーチューブ」と言われるRoblox(ロブロックス)社は2021年3月に上場、時価総額3~4兆円。利用者の54%は13歳未満

・NIKE(ナイキ)社は仮想空間「ナイキランド」で、NFTスニーカー≒仮想スニーカーを7分間で600足を完売し、3億円を超える売上を計上

・高級ブランドのGUCCI(グッチ)は1個50万円の仮想バッグを販売


1万円札も原価は17円。
そのお金が、仮想通貨として多くの人が活動する
Web3.0(仮想空間)でも流通します。




■さらに、Web3.0の世界は、現実世界と
変わらない感覚で体験できることから

エンタメ、ファッション、教育研修
(医療行為の研修や建築など複雑な作業)、
ヘルスケア、旅行など、あらゆる領域で
私たちの生活を便利にし
大きな商機が見込まれます。




■ここで、中小企業の経営にかかわる私たちは、
この時代の潮流の変化に、確かな軸をもって
主体的に対応する必要性があると感じています。


その参考となるのが
「基本の徹底」と「変化への挑戦」で
MBAの授業でも取り上げられている
セブン‐イレブン・ジャパンの経営姿勢です。




■セブンイレブンの「変化への挑戦」の軌跡は

1974年 1号店OPEN

1976年 流通業界の常識を打ち破り実現した共同配送の開始

1978年 おにぎり販売開始

1982年 POS(販売時点情報管理)システム開始

1987年 東京電力料金収納業務取扱い開始

2001年 現セブン銀行の店内ATM設置開始

2001年 業界初、オリジナル・ファストフード商品から「保存料・合成着色料」を排除

2007年 独自の電子マネー「nanaco(ナナコ)」導入

2010年 「住民票の写し」「印鑑登録証明書」の発行サービス開始

2011年 お買物支援向け移動販売「セブンあんしんお届け便」開始

2012年 超小型電気自動車による商品お届けサービス「セブンらくらくお届け便」開始

2013年 「セブンカフェ」販売開始。現在は年間10億杯となる商品に。
(以上、セブン-イレブン・ジャパンHPより抜粋)




■「基本の徹底」については、以前の小欄でも
ご紹介しましたが

https://www.hibikorearata.co.jp/blog/everyday/entry-238.html


「基本の徹底」を象徴する事象が
同じコンビニ業界のローソンが沖縄県に
出店したのが1997年。


一方、セブンイレブンの沖縄出店は、
店舗数が2万店を超えた後
ローソンより20年以上後の
2019(令和元)年7月です。


激変する世の中ですが、歴史と周囲を見渡すと、
より繁栄するヒントが数多くあるように思われます。


今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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まったく異なる業種から
突然、競争相手が現れ、
出自の異なる企業が競い合う時代。


当たり前のことを
当たり前に徹底して行えば、
非凡化する。

鈴木敏文(セブンイレブン創業者 1932年~)

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