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リーダーシップを考える

リーダーシップを考える


■世の中は激動の様子を呈しています。
こんな時こそ、自分の日常業務や習慣を
コツコツと、静かに丁寧に、揺らぐことなく
やり続けていこうと思っています。



■先週、関わっている会社の経営者と
この会社で4月から昇格し、部下全員が
年上になった20代のリーダーの話題に
なりました。


このリーダーは、経営理念に共鳴して新卒入社し
抜群の成績を出し続け、リーダーとなってからも
経営理念を軸に、ブレることなく部下を育成し、
この春の昇格となりました。


しかし、新たな部署では以前のようなハツラツ
とした生気が薄れ、業績はじめ停滞傾向にある
ことを共通認識しました。




■この話から、自身の実体験や多くの組織で
色々なタイプのリーダーとその方々を時系列で
10年単位で観てきたことをふまえて、
リーダーシップは、下表のように
分類できると考えました。


・役職などの威を借りて、力づくで、相手を動かす<強制型>

・メンバーに気をつかい動いてもらう<気遣い型>

・業績や実績など、部下と比べて個として優れている技術で引っ張る<仕事ができる型>

・人間としてついていきたいと思わせる<人望型>

・メンバーと理念(目的)やビジョン(将来像)などを共有して進む<理念共鳴型>

・老若男女、国籍、価値観など異なった特性を持つ人たちの強みを活かす<多様性発揮型>

・誰がリーダーなのか見分けがつかない程、一人ひとりが自分の強みを活かして自主的に、自由闊達に活動している<メンバーシップ型>




■これらリーダーシップの分類で人望型と
理念共鳴型の間に線を引いている理由は、
人望型まではリーダーの働きがチームの中心に
あること。理念共鳴型以降はメンバー主体で
あることの違いがあります。


これらを経営の観点から考えると、
組織として求められるリーダーシップ方向は、
リーダー中心型から全員主役型であると考えます。




■同じ会社の中でも、リーダー(部門)に
よって、またメンバーやその組織がおかれている
状況によって、発揮するリーダーシップの
タイプは変わってきます。


さらに、同じリーダーでも今回の20代リーダー
のように、メンバーや環境によって、
そのリーダーシップの発揮のしかたが
変わってくることがあります。




■今回、この20代のリーダーへの基本的対処
として経営者が出した見解は


『待つ』、『見守る』、でした。


部門業績が低迷し、もがき、苦しんでいる
彼に対して、口や手を出したいが、

『彼を信じ』

あわせて、リモートによる彼との対話を続け
『寄り添っていく』ということでした。


今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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やっている 姿を感謝で 見守って 
信頼せねば 人は実らず 

山本五十六 
(海軍軍人/ 1884~1943)
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