非価格競争のすすめ2
非価格競争のすすめ2
■この土曜日と日曜日は仕事でした。
今週の土曜日まで13連勤です。
お声がかかり、お応えできる健康な
心身を授かっていることに
心から感謝する日々です。
■昨年の12月22日発信の本欄で
インフレと円安懸念について述べましたが
残念ながら共に現実のものとなり
その傾向は予断を許しません。
https://www.hibikorearata.co.jp/blog/everyday/entry-284.html
(出所:SBI証券)
■先週の日経新聞で、日本酒大手の菊正宗酒造が、
原材料の醸造用アルコールや、運送費などの高騰を
受け、4~12%の値上げをする報道が
なされていました。
日本酒メーカーを事例に、中小企業が
生き残るため、今後の方向についての
考察を共有します。
■国税庁の調査によると、わが国の日本酒
メーカー数は1,371社で、
そのうち99.6%が
中小企業であるとされています。
今回、値上げを発表した菊正宗酒造や
月桂冠、日本盛など年商が100億円を
超える企業数は10社も存在していない
圧倒的に中小企業が多い業種です。
業界内の大手企業でも値上げを行なうことは、
客離れから、売上減~赤字転落も予測され
決死の覚悟が必要です。
■中小企業が生き残るための今後の方向は
本欄で何度かお伝えしている
<非価格競争>です。
大手メーカーである月桂冠の主力商品である
月桂冠「特撰」は1升で2,163円です。
一方、日本酒党の方に好まれる日本酒は
同じ1升で、以下のような値付けです。
十四代 本丸 秘伝玉返し 47,300円(山形県)
菊姫 菊理媛 23,900円(石川県)
而今 純米吟醸 16,500円(三重県)
(出所:インターネット通販サイト)
これらの醸造元である地方の酒蔵では
原材料と製法にこだわり、多くの日本酒が
ある中で、圧倒的な差別化を実現し
企業規模は大きくありませんが
熱烈なファンに支えられています。
業種は違えど、私たちが参考にすべき
経営のあり方の一例ではないでしょうか。
今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。
日々是新 春木清隆
―――――――――――――――――――――
悪い芸術家と良い芸術家の差は、
悪い芸術家はたくさん真似をしているように見えるが、
良い芸術家は実際に真似をしているということだ。
ウィリアム・ブレイク
(イギリスの画家 1757~1827年)
―――――――――――――――――――――