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未来投資

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■先週、宮崎県への出張でした。
宮崎県は、過去何度か行っていますが
仕事だけでの訪問でした。


今回は、事前に日程を調整し、
天孫降臨神話が伝わる
パワースポットとして名高い
霧島エリアまで足を伸ばし、散策してきました。


なかでも感銘を受けたのは、霧島東神社です。
事前に、地元の方からも推されていましたが
想像を超えた力みなぎる場所でした。


境内に近づくにしたがって、精妙な雰囲気が伝わり
鈍感な自分でも、手のひらが熱く感じ、指先が
かゆくなるような感覚をおぼえました。


■同じく先週の話です。
関係している会社が8月決算で、
来期の予算組みなどについて、ご相談を受けました。

対話した内容は多岐にわたりますが、ここでは
利益案分についてテーマを絞り、情報共有します。




■ネット通販で有名なアマゾンの
キャッシュフロー経営については
以前の小欄でご紹介しました。
https://www.hibikorearata.co.jp/blog/everyday/entry-192.html


アマゾンの経営から学ぶ点は、
手元資金を確保したうえで、
未来に対する投資を継続して行っている点です。


上図からも見て取れるように、アマゾンは
直近4年で、営業キャッシュフローの
40%~126%を投資に充てています。

この継続投資が、アマゾンが創業以来、
増収を続けている主たる要因です。

これはアマゾンに限ったことでなく
1998年創業のグーグルも、
2004年創業のフェイスブックも、
弱小の頃から、未来投資を意識的に
積極的に行っているのです。



■今回、関係している会社の社長と共有した
ワードとして「未来投資科目」があります。


「未来投資科目」とは、会社の繁栄を継続する
ための投資を定量化する道具(モノサシ)です。


これは現在の仕事だけでなく、
未来、より粗利益率の高い事業や商品を
産み出すために必要不可欠な要素で、
成長を続ける上場企業はじめ、
中小企業でも、継続して伸び続けている会社では
必ず認識~実行されています。



■具体的には、研究開発費、新規事業あるいは
新商品・新製品開発にかかる調査費、
セミナー参加費、コンサル費用、採用費、
社員さんの教育費など、わが社において何が
「未来投資科目」なのかを会社で定義します。


「未来投資科目」は、会社の規模や業種を
問わず、最低でも粗利益額の2%。
例えば、粗利益額が5億円の会社の場合、
1,000万円がその目安です。
とお伝えしています。




■下表は、中小企業庁の統計資料から
中小企業の業種別・従業員規模別研究開発費の
実施割合を示したデータです。


製造業の従業員51人以上のグループを除き、
中小企業で、研究開発を実施している企業の
割合は概ね10%未満です。


製造業の従業員51人以上のグループを除き、
中小企業で、研究開発を実施している企業の
割合は概ね10%未満です。


逆にとらえると、9割の競争相手は、
研究開発(未来投資)を行う精神的・物理的
余裕がない企業なので、自社が正しい方向で
未来投資を実施することで、差別化~高収益化が
図れることを教えてくれています。


以上、今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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どんな事業でも、成功するためには、
確実に計画性をもって、たゆみなく働くことだ。

アンドリュー・カーネギー
(実業家 1835~1919年)
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