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潮流の変化を知る

潮流の変化を知る


■先週末、人間ドックの受診を済ませました。
毎年、誕生日付近のこの時期、受診のあとスグに
次年度分を予約することが慣例になっています。



■同じく先週、関係している会社の幹部会での
雑談です。高校生のお嬢さんがいらっしゃる方が
そのお嬢さんが将来、薬剤師を目指していると
話されました。


薬学部へ進学される人は、理科系の科目を
得意とされる人が多いので、他の選択肢も
検討されることをおすすめしました。


時間の関係で、その場でお伝えした情報は
1, 私立薬科大の場合 6年間の学費は1,000万円前後
2, 就職先は、研究職・製薬企業(医薬情報担当者)・公務員・調剤薬局・ドラッグストアなど
3, 医療業界は比較的ヒエラルキーのハッキリした縦社会 でした。



■個人の志望や特性を活かすことが第一ですが、
せっかく理科系を学ぶのでしたら、これからの時代、
自分を活かし、より世の中の役に立てるという
観点で、進路を考えてみることも重要だと考えます。



これは個人に限ったことではなく、
私たち中小企業の経営に携わる法人も、
自社の強みや特性を活かし、
世の中の役に立つ事業は何か、を考えることが
継続して繁栄していくコツです。



未来を考える場合、過去から現在の傾向や
諸外国の状況、そして客観的なデータを収集し
読み込むことがその第一歩になります。



■たとえば、薬剤師(医療)を取り巻く情報として

・薬剤師の数は、人口10万人あたり190人で世界最多

・薬局の数は、6万171でコンビニの5万7千店より多い

・日本の病院数は8,300で世界最多

・医療費は44.4兆円でGDPの8%

・世界の医療ビジネスは、病気になる前の健康管理に関する領域で、デジタルヘルスへの投資が増大しているが日本は遅れている。 等が挙げられます。

(出所:OECD図表で見る医療2021「日本」ほか)



上記、わが国の現状は、
・医師会などの利権問題
・診療報酬の制度疲労
・立法と行政の機能不全が、
その主因として挙げられますが
国家財政が、赤字予算を続ける中、
大転換を迫られる日は
そう遠くないと考えています。




■かつて、個人が荷物を送るためには、郵便局か
駅に行き、煩雑な梱包と手続きをしていました。
それは「小包(こづつみ」や「チッキ」と
呼ばれ、国の専売事業でした。


現在、このサービスは、宅配便(民間)が
そのシェアの80%を占めている状況と
同じように、新旧プレイヤーの交代があると
考えています。





■小売業界では「アマゾン・エフェクト」と
言われるアマゾンに代表されるインターネット
通販の台頭が、リアル店舗の市場を侵食し
新旧プレイヤーの交代が一足先に進んでいます。


■このアマゾンが、現在展開している医療周辺の
ビジネスは

・Amazon Care
専属の医師が24時間の医療相談・オンライン診療に対応

・Amazon Comprehend Medical
AIが電子カルテの膨大な医療情報を理解し整理

・Amazon Halo
ウェアラブル端末で取得したデータや
身体の3Dモデルから健康状態を解析

・Amazon Pharmacy
処方箋を扱うオンライン薬局

・Amazon Basic Care
一般用医療品のプライベートブランド

などがあり、このような医療周辺での
デジタルヘルスビジネスの誕生と成長は、
アマゾンに限らず米国・中国はじめ
世界の大きな潮流の一つです。


このような潮流変化は、医療周辺ビジネスに
限ったことではなく、私たちが活動する
あらゆる業種で起こっていると
考えて間違いありません。



今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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「変化は必然的に起きるものですが、
成長は自分の意思によって生まれるものです」

ジョン・マクスウェル(著述家 1947年~)
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