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インフレを考える

■先週、以前、いただいた胡蝶蘭を家内が
株分けし、手をかけてくれていましたが、
2年ぶりに花を咲かせてくれました。

毎朝、ながめて、嬉しいきもちになり、
また、その生命力に勇気をもらっています。


■インフレは、30年以上前、昭和の時代に
実業に携わっていた方は経験されていますが、
インフレを端的に表現すると

【モノの価値が上がり、
お金の価値が下がること】です。




■下表は、2020年4月~2022年3月の
国内中古車オークション落札価格とその
前年比です。


これを見ますとその前年比は110~120%で
推移しています。かつて60万円台だった
落札価格は、ここ数ヶ月間で90万円台になり、
値上がり率は、150%になっていることが
確認できます。


■また、下表は、小売の値上げ状況で、
各社4~21%の値上げを実施している
ことがわかります。


業種によって異なりますが、営業利益率5%は
多くの業種で、平均以上と評価される数字です。


そこから、これらの会社は現状、もしくは
これから、値上げをしないと赤字に転落する
状況にあることが推測されます。


■このように、新型コロナウイルスの感染拡大を
背景とした供給制約やロシアのウクライナ侵攻
などにより、原材料価格や、輸送費などに影響を
及ぼす原油価格の高騰が続き、コストアップを
受けた企業で、製商品の値上げの動きが相次いで
います。




下表は、帝国データバンクが2022年4月に
発表した、企業の今後 1 年の値上げ動向に
ついて、1,855 社からの回答を集計した
アンケート調査結果です。


これによりますと、2021年10月以降値上げ
を実施済の企業と、値上げを予定している
企業の割合は、合わせて全体の64.7%と
なっています。


また、「値上げしたいが、出来ない」会社は
16.4%あることも確認できます。



■これらのことから、当面、続きそうなインフレ
環境における経営の打ち手を3つ共有します。


1,付加価値向上
単なる値上げではなく、企業本来の努力領域
である付加価値向上に努める。

具体的事例は、以前本欄でご紹介した下記URL
を参考にしてください。

https://www.hibikorearata.co.jp/blog/everyday/entry-248.html



2,仕入れ機能強化
仕入れ単価の上昇のみならず、仕入れ品の
絶対数の低減も予想されます。

仕入れとその周辺の情報収集を怠らずに、
既存仕入先と共に万全の状態を模索します。



3,先手の価格交渉
大きな流れはあらゆるコストの上昇です。
原材料・家賃・消耗品・・・。

「長期契約」や「ボリュームディスカウント」
などを活用し、先手、先手で備えます。



以上、インフレに関する情報共有をして
きましたが、ここ30年以上続いたデフレ下では
「忍耐」が必要とされ、インフレ下では「忍耐」
に加え、「勇気」が大切だと思っています。

今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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逃げない、はればれと立ち向かう、
それがぼくのモットーだ。

岡本太郎
(芸術家 1911~ 1996年)

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