明日をひらく
明日をひらく
■先週は、月曜日から土曜日まで、タイトな仕事が
続き、出張も多い週でした。
そんな背景もあり、毎月100㎞~150kmを
走っていますが、この日曜日、1週間ぶりに
走ることが出来ました。
走り始めて感じたことは、『カラダが重い!』
でした。その重さは、走るのを歩きに変えようか
と思うほどでした。
それでも、だまし、だまし走っていると
徐々に重さは減っていき、走り終わる頃には
いつもの爽快感に満たされていました。
■もちろん、自身のコンディションに応じて
走ることを、歩く習慣に変えるのもありです。
しかし、1週間走らなかっただけで、これほどの
変化を感じるのですから、1ヶ月・3ヶ月・半年
と走ることを休んだら、どれほどの機能低下に
なるのかを想像し、色々と考えさせられました。
■ご存じの方も多いと思いますが
ゆでガエル理論という言葉があります。
それは、「カエルを、熱湯に入れると驚いて
逃げ出します。しかし、常温の水に入れて
ゆっくりと水温を上げていくと、
カエルはその温度変化に慣れていき、
逃げ出すタイミングを感じることなく、
最後にはゆで上がってしまう」
ゆでガエル理論とはこのように、ゆっくりと進む
環境変化や危機に対応する難しさや大切さを説く
言葉として使用されています。
日常生活では何も感じなかった1週間でしたが
走ることをつうじて、自身が、ゆでガエルになって
いることに気づいた次第です。
■企業経営においても、自覚せぬうちに
ゆでガエルになっている場合もあるでは
ないでしょうか。
人間の場合、寿命があり、『死』は必ず訪れます。
一方、企業はゴーイング・コンサーン
(going concern)という言葉が示すとおり
企業活動は永遠に続けることができます。
下表は、帝国データバンクがまとめた
全国企業「休廃業・解散」動向調査の結果です。
これを見ますと、財務内容やキャッシュなど
ある程度の経営余力を残しているにもかかわらず、
自主的に会社を休業・廃業、あるいは解散を
行った、いわゆる「あきらめ休廃業」の構成比が
62%になっていることが確認できます。
■これらの資料から、企業経営を永続させるための
重要な要素として
『人を採用し、育てる』
が再認識できます。
『人を採用し、育てる』ことで、企業の活性化を
はかるのです。
■採用、わけても定期新卒採用を実施されている
会社では実感されていると思いますが、
新卒採用は、以下のような効果をもたらします。
1,将来のコア人財・リーダー候補の確保
2,組織の活性化ならびに強化
3,社内文化の醸成
4,既存社員への刺激と成長などがありますが
一番の効果は、「社長の覚悟が決まる」ことです。
新卒採用は、彼ら、彼女らが、定年まで勤めると
少なくとも40年以上働いてもらう人に入社して
もらうことになります。
これは社長が、社内外に対して、
「我社は永年にわたり繁栄し続けるぞ!」
という明確な意思表示であることに
ほかなりません。
1社でも多くの中小企業と、そこに集う人たちが
より幸せになり、繁栄し続けることを心から祈り
ます。
今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。
日々是新 春木清隆
――――――――――――――――――――――
勇(ゆう)を鼓して自ら思考し、
既成概念にあえてそむく人なくして、
その企業の成長と繁栄は到底望めない。
ピーター・ドラッカー
(経営学者 1909〜2005年)
――――――――――――――――――――――