働く人のモチベーションを高める
働く人のモチベーションを高める
■先週、かかわっている会社の新入社員研修の
最終回を行いました。
この研修は、昨年4月に入社以来、毎月1回実施
してきましたが、彼ら彼女らの成長から感じた
ことを共有します。
総勢8名の新入社員は、1名の専門学校卒と
7名の高卒。
福島県や高知県など地方出身者もいます。
高卒の就職者が17.6%の現在、
(文科省発表2019年3月卒業者)
高卒で就職する方たちにはそれぞれ固有の背景が
あります。
地方出身の新卒女性の入寮時に、ご両親がご一緒に
来られ、お父さまが帰り際に涙を流されていた話も
伺っています。
■『人として、ビジナスパーソンとして「幸せ」
になるための知識と技術を習得する』ことを
目的として行ってきた最終回のレポートから
一部を抜粋して共有します。
■入社したときの気持ちは
・社会人として新たな一歩を踏み出すのに、
怖さを感じました
・社会人は辛いというイメージでした
・一人暮らしがちゃんとできるか不安でした
・新しい環境で仕事ができるか不安でした
・すぐに会社を辞めないか不安でした
・同期の人と仲良くなれるか不安な気持ちでした
・新しいことに挑戦できる喜びや、これから
関わっていく人たちとの出会いを楽しみにして
いました
■この1年間で嬉しかったことは
・業務を終えた際、周りの方から
「今日もありがとう」
「色々と助かった。またよろしく」
と言ってくださり自分の行動で周りの人が
自分に感謝をくれたこと
・業務中、色々な方の笑顔をみられたこと
・社会人に対してのイメージが良くなりました
・働く事の楽しさを知った
・物事に対しての考え方が以前に比べて大人になった
・新しいことに挑戦できる事に会社に入って
良かったと思いました
・自分の持っている能力を最大に発揮できること
が会社に入って良かったと思いました
・人の温かさを知れた
・障がい者であることも関係なく
一人の人間として働けること
・毎日充実してすごく楽しいこと
・人と話すのが苦手な私ですが少しずつ
コミュニケーションが上手になったこと
・会社の雰囲気が明るいこと
・たくさんの人達と関わり、協力しあい、
支え合うことができたこと
・挑戦する勇気が得ることができたこと
・学生の頃と比べ、幸せを実感する機会が増えたこと
などなどでした。
■このように不安で一杯だった新卒諸君が、
仕事をつうじて、人への信頼や、働くことの
喜びを感じ取っていることが確認でき、
とても嬉しい気持ちです。
この会社とは2011年から関わっていますが
当初からこのような組織ではありませんでした。
社長はじめ、現場の社員さんたちが会社の
組織風土を丁寧に根気強く作り上げ続けている
結果であり、途中経過です。
■良い組織風土を醸成していくこと、すなわち、
働く人一人ひとりのモチベーションを高め、
生産性向上につなげていくことは、
組織開発ともいわれています。
1950年代から研究されている組織開発の
手法は現在、以下のように分類されます。

■組織開発の現場では、上記の各手法を単純に
導入しても成功することはありません。
・人事制度を導入したがうまく機能しない
・募集しても集まらない
・社員が育たない、離職する
・目標達成意識が希薄で、業績が上がらない・・・
会社は人の身体のように有機的な生き物ですから
このような課題に対して、個別の打ち手を単発で
施しても、思ったような成果は出にくいものです。
会社全体を、より包括的(holistic)な見地から
診断し、継続的な働きかけを行うことで
ゆるやかに変化し、手応えを感じるものです。
多くの会社での組織開発体験から、
社員が“やりたい!”と思う変革以外は、
成功しません。
組織開発の各手法は、必要条件ではありますが、
十分条件となる要素を見落としやすいものです。
それは、人は頭で解っていても、
何かを感じなければ、心が動かなければ、
行動につながらないということです。
■この会社の新卒諸君の仕事観は、
先の最終回レポートの記述から
以下のように集約されます。
1,会社は安心安全な場であること
2,仕事をすることは、仲間と力を合わせ、
誰かに喜んでもらうこと
3,人に喜んでもらうことが仕事だから
仕事は、やればやるほど、楽しいものだ
■新卒諸君が、このような仕事観を得るに
至ったのは、彼ら彼女らに接する諸先輩の
心と背中がそれを物語っていたからです。
では何故、諸先輩がそのような考えや行いを
しているのかというと、経営者がそのような
会社を作ろうと発意したからです。
そして、日々発生する諸問題に妥当性のある
対処をすること、新卒採用はじめ、人財育成など
多面的な努力を続けた結果、良い組織風土の
醸成につながったのだと考えます。
では今日も、皆様にとって
素晴らしい一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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しあわせはいつも
じぶんのこころがきめる
相田みつを
(詩人 1924~1991年)
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