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金融リテラシーを考える

金融リテラシーを考える



■突然ですが、クイズです。

ある人がA銀行から800万円を借りています。
ローンの金利は年15%。月々の返済額は15万円。
1年経っても740万円の借金が残っています。

調べてみると、B銀行では13%の金利で
1,000万円借りられることが分かりました。
毎月の返済額は15万円。A銀行の借金は
直ちに返せます。

B銀行を使う場合、2つのメリットと
デメリットがあります。
その内容はなんでしょう?
(答えは本文末にあります)



■金融リテラシーという言葉は、お金に関する
知識や判断力のことをいいますが、今回は
金融リテラシーについて情報共有します。



■先日、ニュースを見ていたら、銀行で小銭を
両替する際、手数料がかかることが報道されて
いました。

気になり、改めて普通預金の金利を調べると
メガバンクでは0.001%になっていました。

これは10万円を1年間預けると
100,000円×0.001%=1円
の利子になるということです。



■一般的な日本人は、いかにお金を有効活用
するかについて話すことを肯定的に捉える人は
少ないように感じています。



しかし、一所懸命に働いて稼いだお金が、
手数料で吹き飛んでしまうような金利の現在、
大切なお金の運用方法を検討しないことは
<もったいない>ことだと思います。



■下表は日本銀行の調査資料です。
低金利は各国ほぼ同じ条件ですが、
家計の金融資産のうち、現金・預金が
占める比率は、日本の54.3%に対し、米国の13.3%、
ユーロ圏の34.3%と大きな差が生じています。


(出所:日本銀行調査統計局 2021年8月20日)



■その差分が、欧米では株式や投資信託の
用に充てられていることが分かります。

その因は、幼い頃から金融リテラシーに
関する教育を受けているか否かにあります。



■私たち日本人は、小学校入学以来、お金の
運用に関して学校で教わることは、大学で資産
運用に関する科目を選択する以外はありません。

最近、金融庁が作った
『高校生のための金融リテラシー講座』の動画が
公開されていたので見ましたら、
とてもおサムイ内容でした。


一方、欧米では幼い頃から家庭や学校で実務的な
金融リテラシー教育がなされています。


ちなみに、冒頭のクイズもアメリカの学校で、
出題されているものを参考にしたものです。



■今後のインフレ傾向や、通貨としての円の価値に
ついて、以前の小欄でもご紹介しましたが
https://www.hibikorearata.co.jp/blog/everyday/entry-284.html




■経済はじめ、通貨も、ウイルス以上に国境と
いう障壁は希薄になり、世界全体が連動して
いる現在。
かつての常識は、現在の非常識になっていること
も少なくないのではないでしょうか。


今一度、大切な資産の運用について
学ぶことの大切さを再認識した次第です。



【冒頭の回答】
メリット①使えるお金が増えて
②金利も下がる。ただしデメリットとして
①借金の総額は増え、支払う金利の額も増えて
②完済にかかる時間も長くなる。


今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。

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自らの常識を破り、
自己を変革していくことが経営者には必要です。

稲盛和夫(1932年~ 経営者)

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