生産性を上げる
■先週土曜日、以前、小欄でもご紹介した
関わっている会社の社員さんが、闘病の末、
他界されました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
https://www.hibikorearata.co.jp/blog/everyday/entry-205.html
■日本人の2人に1人がガンになるといわれて
いる現在。本文をお読みの皆さまは、多くの方の
人生を背負われている方が多いので、
ご自愛されることを切に希望します。
https://www.hibikorearata.co.jp/blog/everyday/entry-270.html
■今回は、生産性向上について情報共有します。
下表は、財務省がまとめた大企業と中小企業の
生産性のグラフです。
これをみると大企業と中小企業の一人当たり
付加価値額(労働生産性)には、約2.4倍の
差があります。
この差が
付加価値額の差 → 賃金の差 → 採用力の差の循環となって、企業格差をさらに広げている大きな要因の一つになっています。
■労働生産性の構成について、以下の式から
再確認してみます。
ここから、労働生産性を上げる方策は
以下の大きく3つであることが分かります。
(1)付加価値率を上げる
(2)1時間当たり売上を上げる
(3)1人当たり労働時間を増やす
■本稿では、上記(2)について、業務改善の
観点からの考え方とやり方を一つご紹介します。
まず、取り組むのが、現在行っている仕事の
分析です。
実際に行う場合、社内の1部門を対象とします。
例えば営業部門とした場合、営業パーソンの
業務を抽出します。
さらに業務単位で、かかる時間と単価、
そしてコストを書き出していきます。
■次に書き出した業務一つひとつの改善方法について
1)やめる
2)自動化
3)質の低下
4)頻度低下
5)代替に仕分けし、
その改善内容と改善予算額を算出します。
■この業務改善で得られる生産性向上の成果は、
改善前対比1.67倍です。(筆者経験値)
それは、今まで100時間で100の成果
(100÷100時間=1)を出していた業務が、
平均40%は圧縮されます。
そうすると、かかる時間は、60時間で100の成果
(100÷60時間=1.67)が得られるので、
生産性は1.67倍になるのです。
やり方のコツは、限局した部門または人を
対象として成功事例を作り、横展開していくことです。
この作業は、手間ひまはかかりますが、
生産性向上に資する着実な打手の一つと考えます。
以上、今日も皆さまにとって、
素晴らしい一日になりますように。
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あなたができると思えばできる。
できないと思えばできない。
どちらにしてもあなたが思ったことは正しい。
ヘンリー・フォード
(1863~1947年 アメリカの企業家)
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